講演会「福島原発災害と私たちに与える影響」

2011年5月8日 22時51分 | カテゴリー: 活動報告

先日こちらの記事 でご案内させていただいていた、
「福島原発災害と私たちに与える影響」
という講演会を聴いてきました。

一昨日、菅首相が浜岡原発全停止にしたことで、
少しホッとしていたところですが、このお二人のお話で、
また新たな危機感が呼び起されました。

子どもたちを守るために行動しなければならないと思いました。

会場には、チェルノブイリの事故の後、日本の母親たちが、
「原発はいらない、子どもたちを守ろう」という熱い思いを込めて
100枚のキルトを作ったそうです。
その中の1枚が飾られていました。

以下に、講演内容を簡単にご紹介させていただきます。
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『福島原発事故から現在までの状況について』

 山崎久隆さん(たんぽぽ舎 )

日本列島は、北米プレートや太平洋プレート、
ユーラシアプレートの境界線がひしめきあっている地震列島。

したがって原発を管理するためには、
地震を予想して、何重にも放射能漏れを防ぐ仕組みを
作っておかなくてはなりません。

もし、事故が起こった場合は、
「停める・冷やす・封じ込める」ことが大事だが、今回は、
それをするための外部電源が地震と津波によって全て喪失。
燃料が自分の熱で溶けてしまう、炉心溶融は
なんとしても防がないとなりません。

冷却のために、
海水をかけてのベントが始まりましたが、水素爆発。

シナリオのない現実に試行錯誤の事故処理。
今でもタービン建屋では、懸命な作業が続いていますが、
放射能漏れはもちろん、低レベル廃液の海への廃棄など、
世界からの不安の視線を集めています。

果たしてこれまでのような世界からの同情と支援は
いつまで続くのでしょうか・・・。

高レベルの廃液をこれ以上、海に流さないようにすることや、
大きな地震がいつ起こるとも限らないことを想定して、
地震と津波対策が必要です。

特に柏崎刈羽原発は余震多発地帯で、浜岡原発と同じくらい、
危険な震源地の上にあるので、これも早く停めるべきです。

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『放射能の流出、拡散による環境、
 とりわけ人体に対する影響について』

 崎山比早子さん
(元放射線医学総合研究所主任検査官 医学博士 高木学校 )

放射線は体を突き抜けるので、DNAに傷をつけます。
1ミリシーベルトの被爆で各細胞の核に
平均して1本の飛跡が通り、当たれば当たるほど、
DNAには複雑な傷がつき、発がんリスクは高まります。

放射線に安全量はないといのが、国際的な合意。
放射性物質の半減期はヨウ素は8日ですが、
プルトニウムは2万4千年。

つまり一生、体に残り、肺がん、肝臓がん、骨ガン、
白血病などを誘発することになります。

チェルノブイリでは甲状腺ガンになる子どもは
10年先まで増え続けました。

ガンでなくても感染症などいろいろな病気になることも
確認されており、遺伝にも影響があります。

このように人体に大きな影響のある放射線なのに、
学校の教科書では、放射性物質が放射線を出すことをなんと
「ランプと光」の関係で説明しています。

放射線が体を突き抜けるのに対して、
光は突き抜けない、まったく別のものなのに、です。

原発推進が国策なので、
文科省は放射線を危険なものだとは、教えません。
しかも、今も福島の子どもたちに対して、
20ミリシーベルトまでを安全基準にしている日本政府とは。

生命や人権を軽んじているとはいえないでしょうか・・・。