①「2020年オリンピック・東京招致」は何をもたらすのか?

大田区第1回定例議会より


3月に入り、大田区議会がスタートしています。
今回の議会は、第一回定例会に続いて
予算特別委員会があるので1か月以上の長丁場です。

定例会では、今回は55の議案、48の陳情が提出され、
それらを審議しますが、その過程は、
理事者(行政)説明→質疑→討論→採決
という流れになっています。
予算特別委員会では費目ごとに質疑がなされていき、
やはり討論→採決という流れです。

今日、私は、“反対討論”をしました。
「議員提出議案」に対するもので、
数名の議員の名前で提出された
「2020年のオリンピックの東京招致」
についての議案でした。
大田区としても東京招致を求めたいという意見ですね。

まず、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会の
掲げている開催動機とビジョンは以下です。

1964年の東京オリンピックは経済発展、
  社会改造を推進し、有益であっただけではなく、
  これにより国全体が前向きになった。2020年大会の
  機会を得れば、新しい世代に幅広い恩恵を与える。

オリンピズムの価値である卓越、友情、尊敬に
  改めて関わることは、日本の若者に
  明るい未来に向けた努力を促す。

東京が2020年大会の計画、運営等に
  取り組むことでオリンピックコミュニティになる。

東日本大震災からの復興を目指す日本にとって、
  明るい目標と団結をもたらし、
  世界の人々への感謝を示す機会となる。

そして、大田区のスポーツ振興にも寄与するものになると。

というものでしたが・・・

今の日本の状況で、
オリンピックが「経済発展」につながるのでしょうか。
そんな単純にはいかないと思います。

オリンピックというとやはり大型公共工事です。

「コンクリートより人」じゃなかったかな。
大事な税金をどのように使うべきか、
地味でも生活重視の視点が必要ではないか、と
反対の立場での討論をいたしました。