発達障害児への理解と支援体制を

2012年11月18日 21時18分 | カテゴリー: 子ども, 子育て支援, 教育

体当たり、補助教諭
友人が、ある幼稚園(大田区ではない)のクラスに補助として入ったときの経験です。 クラスの中の発達障害のお子さんの援助を頼まれたそうです。以前、幼稚園教諭をしていた彼女ですが、「発達障害」に関しては全く知識がなく、始めは対応に大変苦労したそうです。
教室から飛び出していってしまうのを追いかけて、へとへとの日々。たまたま知り合った、小学校の特別支援教室勤務の先生に「対応のこつ」を教えてもらって、少しずつそのお子さんとうまく対応できるようになり、そのお子さんもクラスで、楽しく過ごせるようになったそうです。

 クラスの中での彼の位置づけに疑問
彼女が、とても残念に思ったことは、集団活動が多いその幼稚園においては、何をするにもそのお子さんが後回しにされてしまうこと。その子どもにも自信を持ってもらいたいから、時には一番にしてほしい、と思ったそうです。
いつも後回しにされることで、他の子どもたちに「あの子は別、あの子は困った子」というレッテルを貼られてしまうのも心配、と言っていました。担任に提案したら、「クラスのことは私に任せてください」と言われてしまって、担任の先生との関係に困難さを感じたということでした。

 支援体制への課題
この話を聞いて、発達障害のお子さんに対する理解と支援体制が整っていない現場の現実を見た感じがします。
まず、補助教諭を入れるなら、担任の先生との基礎的な知識や支援・指導計画の共有・連携は必須ではないでしょうか。
もし担任の先生が、集団をうまく動かすことばかりに気をとられ、障害を持っている子どもの心に向き合わないとすれば、幼稚園はその子どもの成長にとってプラスになるでしょうか。体験と環境を通して学んでいく幼児期の子どもにとって、担任の先生の「思い・方針」はどの子どもにも大きく影響するものです。

発達障害は、生まれ持った脳の機能障害ですが、そのお子さんによって、特徴がちがいます。人と関わるのが好きな子ども、一人でいても楽しめる子ども。ある感覚が非常に鋭敏だったり、こだわりが強かったり、急な予定の変更がストレスになる子ども・・・。

社会全体でもまだ理解や支援が十分ではなく、専門のお医者さんも少ないといわれています。「育て方が悪い」とか「わがまま」などという、間違った見方をされて、成長が阻害されないように、早急に支援体制を整える必要があります

保育者の養成機関での十分な学習、園全体でサポートする体制や研修、また専門機関との連携保護者に対しては、早期発見と支援・協力体制、と教育現場にはまだまだたくさんの課題がありますが、まずは、子どもにしっかり向き合って、“どうすれば子どもが喜ぶか”、“何に困っているか”を追求する、愛情ある教育現場であってほしいと願います。


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