今年は“フェアトレード”のチョコレートを買いました。映画『バレンタイン一揆』を見て

2013年2月14日 19時13分 | カテゴリー: 子ども, 政治, 教育

今日は、バレンタインデー。 私は、今年は、フェアートレードのチョコレートを買いました。「バレンタイン一揆」という映画を観たのがきっかけです。

この映画は、ガーナに行って、「児童労働」の現実を知った3人の日本の普通の高校生・大学生の訪問記、ドキュメンタリー映画です。

小さな子どもが学校にも行けず、一日中、カカオの収穫作業をさせられているガーナ。カカオを木から落とし、そのカカオの入った籠を頭に載せて作業場まで運び、今度は実をナタで割って中身を出す作業。中身を発酵させてチョコレートの原料になるカカオを作るわけですが、一日中、来る日も来る日もカカオとの格闘です。

ガーナは世界中のチョコレートの原料、カカオの80%を生産しているのに、村の人たちは、チョコレートを見たことも食べたこともないというのです。
この映画に出演する日本の普通の女の子たちは、このような現実のあることに驚きます。
さて、日本に帰ってきた女の子たちは、どうしたでしょう。フェアートレードの意味をたくさんの人に知らせて、フェアートレードのチョコレートを買ってもらおうと思いました。これがバレンタイン一揆です。

この映画を作った NPO法人ACE は、児童労働をなくし、子どもはだれもが学校に行けること、そして公正な取引が行われて、村の生活が支えられることを目指して活動している団体です。いろいろな職種があるでしょうが、世界中で児童労働をさせられている子どもたちが2億1500万人以上いるといわれています。

日本は長らくデフレが続き、物の値段がどんどん下がってきています。そうすると人々の意識が「もっと安いもの」を求めがち。でも、よくよく考えてみれば、そのものが作られる過程で、正当な労働の対価が支払われているのかどうか・・・・その製品が我々のものにくるまでにどのような旅をしてきたのか、を考えることが必要です。世界の子どものたちの人権をまもるために。だからフェアートレードチョコレート

といっても、どこのお店にもあるわけではありません。でも、お店に置いてなくても、「フェアートレードのチョコレートはありますか?」と聞き続けることで、置いてくれるお店がふえるかも。オランダでは80%以上のチョコレートがフェアートレード製品だそうです。 “ものを買うことは選挙と同じ。その物に1票を投じること”とは、映画会の解説に来てくださったACEの岩附由香さんの言葉。消費者の意識が社会を変えていく原動力になるのかもしれません。

児童労働とは          18歳未満の子どもに対して
・教育を妨げる(特に義務教育が受けられない) ・健康的な発達を妨げる(長時間労働、病気や怪我) ・有害危険なもの(農薬や有害物質にさらされる) ・搾取的である(売春、債務労働、子ども兵士など)

*ひとつでも当てはまるのが児童労働 NPO法人ACE設立15周年祈念ドキュメンタリ映画「バレンタイン一揆」パンフレットより引用

児童労働の背景にある、開発途上国の生産者と先進国の販売業者・消費者との対等ではない、取引関係を是正して、公正な取引を目指そうとするのが「フェアトレード」です。

フェアトレードには以下のような基準があります。

フェアトレードの基準
1適正な価格での取引   正当な利潤配分を受け取る事。搾取の無い価格である事。
2環境対応   コミュニティー全体の環境改善。
3長期的・安定的契約   将来を見据えて自立への道が広がる
4前払い   自立支援のため前払いを行なう事がある。                                                         5割増金(プレミアム)の支払いと使途   地域の生活向上やインフラ整備(教育・医療・奨学金制度・道路・井戸)に     使われる費用を支払う。
6中間業者の排除   搾取を行なう中間業者を排除し、価格的競争力を確保する。
7技術指導   他の一般商品と比較して価格・品質の満足度を落とすことなく     適切に売れるための商品開発や技術の確保。
8組織化(共同組合/NGO)と民主的運営   組織的共同を推進するため、共同急見合いやNGOなどの     組織を設立してもらいその組織と協働する。
9社会的側面への対応   児童労働、女性の強制労働、団体交渉権、組合の組織化、     生産者の健康と安全など。
10情報提供   貿易構造の不均衡は、情報を先進国側が一方的にもっていて、     価格情報のみで取引される事から起きている要因が大きい。
11多角化の追求   モノカルチャーを避け、生産物の多様化をはかる。

 

これら、ひとつひとつが、現在の日本で起きている状況と重なり合ってはいないでしょうか。 経済のしくみの中で、雇う側と雇われる側が対等関係にあるかどうか。 人権が守られているかどうか。 私たちの声が反映される仕組みがあるかどうか。 残念ながら、今の日本は心もとないですね。

自分たちの問題としても“何がおかしいのか”をしっかり考えていきつつ、愛情の方向はカカオの生まれ故郷にも向けたいものです。