「一人ひとりの人間が大切にされる国・オランダの教育から学ぶ」  リヒテルズ直子さん講演会 ご報告

2013年5月15日 23時48分 | カテゴリー: 教育, 活動報告・日誌

 4月20日、リヒテルズ直子さんの講演会が生活消費者センターで行われ、150人の参加者がありました。

講演会に引き続いてのパネルディスカッションでは、5人のパネラーにより現在の教育現場の様々な問題が提起されました。どちらも熱気にあふれたお話しをお聞きすることができ、もっともっと時間がほしいと感じました。

リヒテルズ直子さんの講演会を、少しご報告いたします。
“何のために、どんな人間を育てたいのか”                                                                                  “めざしている人間像“ ”どういう社会をめざすのか”   ”教育の目的はどこにあるのか”

と、まず教育の目標を真正面から考えさせられたスタートでした。
日本は一体、何をめざして教育をしているのでしょう。 “学力テストでいい点をとることにいっしょうけんめいになって、それだけでどうするの?” “人と歩調を合わせる、がまんをすることばかりを強要されて、それでどうなるの?” と、疑問を抱かざるをえません。

 幸福感と社会的能力が高く、学力も高い オランダの教育、その秘訣
オランダの教育の特徴は“教育の自由”“個別指導の重視(インクルージョン)だといいます。思想教育、宗教教育もOK、学校ごとの自由裁量権はとても高いとのこと。各学校が競って、子どもたち、一人ひとりのニーズや発達に合わせた教育を創意工夫して実現しているということです。
そして“一人ひとりの子どもが自分の力を出せるようになる、エンパワーメントを持つこと”=教育の目的がそのまま、めざす社会のあり方であるといいます。

 自立した市民を育てる
オランダの教育改革、”個性と共生“を目指すようになった、この近代化のうねりは、差別の歴史への反省があったからだといいます。ナチスは、民主主義の手法から生まれたという現実、そして移民問題、他の国々との連携の重要性・必要性から”共生“のあり方を模索してきました。
つまり“表現すること”、“主体的に考えること、“人の意見に耳を傾けること”、“時事を通して学ぶこと”を学校教育の中で重視し“公共の利益”の追求”、“自立した市民”を育てる道に繋がったということです。
学校は、子ども同士で、教え合う場であり、問題解決を体験していく場(民主的シチズンシップ教育)です。特別支援教育、インクルージョンも進んでおり、重度の障害があっても希望があれば、好きな学校へ行けるそうです。
ひるがえって日本の近代化は、工業化は進んだけれども“市民社会”“自立”を生みだすことはできなかったのではないか、という大きな宿題をいただいた講演会でした。日本も“競争”より“共生”の道を模索するべきです。子どもたちの幸福のために・・・