「市民発電所」とは ~「ピアふぇすた2013」に行ってきました

2013年11月19日 22時43分 | カテゴリー: 市民活動, 環境, 都市環境

先日は、生活クラブ運動グループ主催の「ピアふぇすた2013」に行ってきました。(2013・11・16 世田谷区経堂「生活クラブ館 地下スペース」にて)

 基調講演「市民がつくる自然エネルギーの取り組み」
NPO法人 足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ(足温ネット) 副代表理事・事務局長 山﨑求博さん
江戸川で、1999年に太陽光発電による「市民発電所」を建設した足温ネット。1号機は区内のお寺の屋根に。5.4kW。設置費用は、590万円。助成金とお寺からは、10年分の電気代の前払い、あとは市民からの寄付とNPOバンクからの借り入れ。今ではお寺の自家使用分を引いても東電に電力を売ることができているとのこと。
都内では、このような共同発電の事業が、昨年7月から始まった「全量固定買取制度」を弾みにして、江戸川の「足温ネット」の1、2号機の他に世田谷・練馬・武蔵野市・小金井市・調布市などでも、生まれているそうです。

●資金集めの仕組みは NPOは非営利なため、「出資」ではなく、「疑似私募債」で。金利ゼロで、10年後に元本を返済という形をとる資金集めの仕組み。

●市民発電の意義は再生可能エネルギー導入拡大による安心・安全、持続可能な地域作り一局集中型エネルギー供給システムからの転換=地域への富の分散(支払うだけから稼ぐ) さらに元本を上回る利益が出た場合は、利益を配当しない分、社会のために、市民活動の支援のために活用するなど、市民の意見を反映していく。

 講演を聞きながら、[市民発電]は、持続可能な社会、民主主義、地域作りへの主体的な参加、市民自治そのものではないかと感じました。いつの間にか、中央集権的になってしまっている社会の仕組み、だれかにお任せにしていた自分たちの生活。エネルギーはその最たるものでした。何も考えずに一方的に享受して支払うだけだったのですから。3・11を経験した私たちは、少なくとも「原発由来の電力でいいの?」その問いを忘れてはならないと思います。

 環境まちづくりNPOエコメッセ
リサイクルショップ「エコメッセ」による「市民発電所」設置事業
残念ながら、大田区には、まだ「市民発電所」はありませんが、「発電所建設」をめざして活動しているのが、下丸子のリサイクルショップ「エコメッセ」です。寄付によって集まった、衣類や雑貨を売って、その売り上げの積み立てで、「太陽光パネル」を増やしていくことを目的としています。そのうちに、資金が集まって、取り付けていただける屋根の募集も始まることでしょう。「市民発電所」ができることを楽しみにしながら、私はせっせと買い物をしましょう!(けっこう掘り出し物があります)。自分が関わって、エネルギーが生み出されるって、とても夢があると思います。

「エコメッセ」は自然との共生を優先したまちづくりを実践し、環境に負荷をかけない循環型社会を作り出す環境まちづくりNPOです。
「エコメッセ練馬」では、もう4台、「武蔵大学」「大泉双葉幼稚園」「三育小学校」「保育所(ごたごた荘)」の屋根に、太陽光パネル(市民発電所)の設置を実現しています。

 「都内各自治体の自然エネルギー政策と実態の調査報告」
講演に続いては、「都内各自治体の自然エネルギー政策と実態の調査報告」がありました。 当然ですが、自治体によって、自然エネルギーへの補助金、公共施設での自然エネルギー度、をはじめ、エネルギー政策へのビジョンは、大きく異なります。
世田谷は発電都市を目指して「世田谷ヤネルギー」という1年に1000軒、太陽光パネルで、ヤネからエネルギーをという、大胆な補助制度(大量に発注することで、価格を低く抑えてもらう交渉をシャープと交わす)、府中市では、風力と太陽光のエネルギーをバッテリーに蓄えて、夜間の照明にするハイブリッド型の街灯の設置等々、それぞれ、興味深い政策が紹介されました。
もちろん自治体が、しっかりとビジョンを持つことが大事ですが、市民がどんどん動くことで、自治体のビジョンをも底上げしていこうという元気な提言がなされて、「ピアふぇすた2013」は終了しました。