政治塾のご報告 ~ゴミから考える これからの街づくり 第2弾~ 『生ごみは宝物』

2月17日は、政治塾に、山代 勁二さん(昔ながらのトマトの勉強会・会長)をお呼びして、生ごみを堆肥にする方法を教わりました。

段ボールにピートモスともみ殻くん炭を入れて、そこに生ごみを加えていくのですが、生ごみを小さく切って入れること、適度な温度と湿り気、かき混ぜることで、うまく発酵すると成功。3か月その繰り返しをすると、堆肥が完成。アバウトでだいじょうぶ、ちょっと根気は必要、ということです。
 トマトトマトフェスタ
山代さんの「堆肥づくり」は、トマトからスタート。日本はトマトの種類が少ないことに気がついて、外国から75種類のトマトの種を取り寄せて、全国の農家に種を送って、育ててもらったことが始まりで、毎年トマトフェスタをやるようになったそうです。料理ばかりか、歌を作った人もいます。トマトのもつ魅力は、話題性がある、孤独な人も家族間でもコミュニケーションの活性化が図れるということです。
今、世界では年間39億トンの食料が生産されていますが、その3分の1が捨てられているそうです。日本全国で廃棄されている食料は1千万トン。その処理には、収集車のガソリン代、人件費、焼却費などが膨大に費やされています。
 トマト本当の富は土地と労働から生まれる
現代の便利な生活からはゴミが大量に生まれます。その無駄は、結局は消費者が日々の買い物の中でコストとして、あるいは税金としてかぶっています。グローバル化は大きな消費を生み出していますが、次の文明をどう作っていくかが課題です。電力に頼り切った今の生活では真冬に停電になったら、凍死する人もいるのではないでしょうか。便利さの裏の怖さ、ボタンを押すだけで、生活ができてしまうことが本当の豊かさといえるでしょうか。お金がお金を生むというのは迷信、本当の富は、お日様のもとでの土地と労働から生まれます。富の最大の中身は健康です。
 トマト生ごみを燃やすこと
水を燃やすのは、禁じ手であり、水分が90%の生ごみに助燃剤まで加えて焼却するのは、おかしいのではないでしょうか。それは地球温暖化に寄与することになっています。生き物は生き物からしか生まれません。命と命は繋がっていて生ごみも命の一部です。ゴミを活かすことで、循環を。人間は自然を破壊し、人間だけがゴミを出しています。
原発、遺伝子組み換え食品も、遺伝子を傷つけることにつながるから受け入れることはできません。現代日本は禁じ手ばかりで成り立っているのではないでしょうか。地産池消。小さなサイクルがいいのです。
都会は食料を農村から運ぶことで成り立っています。だから文明の本質は運搬です。運搬には膨大なエネルギーを使うので、なるべく近くから運ぶべきでしょう。
 トマト明日葉(あしたば)
東京原産の明日葉はすばらしい植物です。トマトの勉強会では明日葉の苗を配り段ボール堆肥で育て、毎朝若芽を摘んで食べましょう、とみなさんに勧めています。東松島に被災地支援で行き、畑で明日葉を育て、製品化もしています。日陰でも育つし、強い。炒めてもおいしいし、栄養豊富。食料があることで、減災にもなります。明日葉は健康によいスーパー野菜です。

ネイティブ・アメリカンのことば 人間が大地を所有するのではない。大地が人間を所有しているのだ。

人間は、もっと謙虚にならなくてはいけないですね。大きな自然の恵みのサイクルを実感する中での楽しいコミュニティー。毎月2回の多摩川マルシェや新潟での畑作り。活動の広がりは、探求心旺盛な山代さんの生き生きとした生き方に共鳴する人が多いことによるのでしょう。私たちも大いに刺激を受けたひとときでした。
山代さんのおみやげの新鮮な明日葉、生でいただきましたが、とてもおいしかったです。 早く自分で育てた明日葉を食べてみたいものです!

♪震災地へ尋ねて作られた明日葉の歌です。

大田区議会での一般質問の予定が    決まりましたのでお知らせします。 ●日時  : 2月27日(木) 14時40分頃~
●テーマ : 廃棄物の収集、処理について          - 環境保全、消費者教育の見地から -

廃プラスチック焼却による大気汚染の問題やゴミの戸別収集、バイオマス発電の導入の可能性などについて質問を行います。
お時間のある方はぜひ、議会の傍聴や、地域の特別出張所での中継に足をお運びください。