映画「ワーカーズ」 ~ 働くことの意味 ・ 地域で生きることの意味 ~

2014年6月22日 22時08分 | カテゴリー: 市民活動, 活動報告

映画「ワーカーズ」の上映会へ行ってきました。
「ワーカーズ」という働き方。雇い、雇われる関係ではない、みんな平等、共同出資で、全員が経営者であり労働者、という働き方をご存知ですか。
映画は、墨田区の児童館や介護事業所を運営している「ワーカーズ」の働きを追う中で、「働くことの意味」や「地域で生きることの意味」を考えさせてくれます。
今、この時代、とっても必要な映画です!

◆映画「ワーカーズ」
大田区蒲田キネマ通り商店街キネマフューチャーセンターにて

主催:NPO法人ワーカーズコープ東京南部事業本部
共催:NPO法人ワップフィルム

地域の課題を解決する「子育てを通じて、町を創る」

そ の児童館の地域では、以前、子ども会があったのに、今はもうない。児童館を受託している「ワーカーズ」は、地域の文化の継承、地域の中で子どもたちを育く むことが大事だと考え、地域の人に呼びかけて、「もちつき」を復活させようとする。といっても若い職員たちは、「もちつき」の手順が何もわからない。はじ めは、児童館がやるなら、手伝うよ、という地域の人だったが、会議を重ねるうちにいっしょに創り上げる仲間になっていく。ある長老の言葉「子どもたちをみ るのは、俺たちの役目だしね」。もちつきは、大成功に終わる。地域懇談会が継続して行われるようになり、町会長、民生委員、学校長・・・の連携が生まれ る。

その町の求めているものを探っていくのが、ワーカーズの働き方。
助け合いの子育てステーション、ママたち向けのリフレッシュコンサート・・。柔軟で、新しい発想が要。

仕事っていうのは生きる糧

元、 中学校の先生。生徒思いの人気の先生だったけれど、家庭の問題で教師の仕事を清算することにした。派遣やコンビニで働くうちに、”自分を活かせる“仕事を したいと思うようになる。健康プラザの体操指導者という仕事に出会って、「自分らしい生き方だな」「地域のことをやれる手ごたえはイコール収入ではない」 「自分の命がある限り、働きたい」と感じている。

地域で年を重ねていけるように

住 み慣れた地域で最後まで暮らせるように、介護事業所を立ち上げ、高齢者に寄り添う。デイサービスと訪問介護、どんな時間にも対応して、生活全体を支える。 絆と生命にどれだけ力を注ぐことができるか、と心のこもった介護。看取りまで。身寄りのない人のための共同墓地には、「力いっぱい生きました。私のため に、みんなのために」と刻まれている。

仕事って「今って、目的と手段が逆転していないか?」

松元ヒロさんの話が面白かった。
日本にしか、「過労死」はないそうだ。働くことの意味ってなんでしょう。

【小話】その日の分の魚しか捕らずに、昼寝をしている漁師に、客「もっと働けば、もっと魚が捕れるのに」。漁師「それでどうなる の?」。客「お金持ちになれるよ」。漁師「それでどうなるの?」。客「もう働く必要がなくなって、昼寝ができるよ」。漁師「それなら、今もおんなじだ」

お金はなんのためにあるのか。私たちは何のために働くのかを実にみごとに示唆しています。
本当に、過労死の話を聞くと「なんのために働いているのか」わからなくなります。
死ぬために働いているのではなくて、生きるために働いているはずなのに。
「生きるために働く」とはどういうことか、日本人は、立ち止まってしっかり考える必要がありますね。幸せを追求していかなくては!
「ワーカーズ」は、一つの答えのように思いました。

さて、この1週間(6月16~22日)、キネマフューチャーセンターで は、この映画「ワーカーズ」を観たあとに「未来志向トークセッション」が行われました。この時代の問題や将来のことなど、さまざまなことを集まった人たち で語り合うのです。共感したり、教えられたり、心が熱くなるひとときでした。“日本を変える力はここから生まれる”、とワップフィルム理事長の高橋監督が おっしゃっていましたが、私もそうかもしれないと、思いました。