ものがたりの力 ~虹艶bunny(にじいろバニー)さん公演 『嘘喰いの家』

2014年7月2日 14時45分 | カテゴリー: 活動報告

先日、「にじいろバニー」という方々による、音楽劇がDOROTHY VACANCEというお店で行われました。「にじいろバニー」の3人組の劇団は、蜷川幸雄さんの舞台を経験してきている方々だそうです。

 

 

 

 

 

 

DOROTHYバニー×虹艶VACANCE

嘘喰いの家 ~ウソつきウサギは腹の中~
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「む かしむかし・・・」の語りが始まると、大人も子どもも、すっかり、物語の世界に引き込まれてしまいました。嘘つきばかりの家族を食べてしまった「家」が、 その味を忘れられずに、どんどん、嘘つきを食べてしまう家「嘘喰いの家」になってしまった、というお話です。さあ、大変、この家を訪ねてきた、主人公の二 人が、たまたま、けんかの勢いで、思ってもないこと、つまり嘘をいってしまったことで、2人は、大変なことに・・・。

子どもと大人を合わ せて20人くらいでしょうか。小さなお店の中は、不気味な「嘘喰いの家」になってしまったかのよう、困った2人と心配を共にするうちに、すっかり、一体感 が生まれたのでした。役者のダイナミックな動きのせいもあるのでしょう、大きな広がりのある空間に感じたのも不思議です。はらはら、どきどきの問題解決へ の旅を味わいました。

そして“愛ある解決”と“嘘なんかつかないで生きていく方が気持ちいい”とすっきりした気分のエンディング。・・・まるで、この時代を風刺しているようでした。

目先の利益ばかりを考えて、小さな嘘をどんどん重ねて、そのうち、何が本当で何が、大事なことなのかがわからなくなって、とんでもない方向にいってしまっているのが「今」なのではないでしょうか。

物語が必要な時代です。

その奥に隠された「メッセージ」を静かに受け取っていかなければ、と思います。

いつだったか、店主のgonさんがいってましたっけ。「お店をどこにしようかと考えたとき、駅から少し遠い方がいいと思いました。お店に来た人が、何かを感じて、その余韻に浸りながら、駅まで歩くことに意味がある、と思って」。

この日は、その言葉の意味がよくわかりました。私は、バスを使わず、家までの道のりを、歩いて帰ったのです。そうしたくて。

「物語を味わうこと」と「考えること」、今、とてもそれをしなければと思っています。

私も子どもたちに、昔話を語ることを大事にしていますが、ますます心をこめて伝えていきたいと思っています。