世田谷区「複合型子育て支援施設 子育てステーション」 の視察に行ってきました

2014年8月10日 20時17分 | カテゴリー: 子育て支援

こんなのあったらいいな。
駅に近くて、商店街の真ん中、毎日実施(年末年始以外)
「複合型子育て支援施設 子育てステーション」 世田谷区

世田谷区の事業の一つ、「子育てステーション」の視察に行ってきました。世田谷区の5つの地区それぞれにこの「子育てステーション」があり、どこも、駅に近いという利便性と4つの機能、「あそび」「相談」「預かり」「保育」を備えています。コンセプトは、子育てを安心して、楽しく、そして親を孤立させないように、でしょうか。
見学させていただいたのは、千歳烏山駅からすぐの「子育てステーション烏山」です。

 

 

 

 

 

 

私 が伺った日は、金曜日でしたが、「おでかけひろば」には、20組ほどでしょうか、親子がゆったりと遊んでいました。パパの姿も。「今日は、帰省している人 が多いせいか、少ない方です。いつもは倍くらいの人が来ていますよ」とスタッフ。2人目、3人目のお子さんのいる方が最近多くなってきているとか、広いス ペースなので年齢に合った思い思いの遊びができるのも魅力的なのでしょう。4階建ての建物丸ごとが「子育てステーション烏山」ですが、1階ごとにご案内し ます!

【1F】
おでかけひろば。子育て中の親子がいっしょに遊べるスペース。
受付の向こうは、柱のない、開放的な広い空間。低い仕切りで、3つのコーナーに分けています。一つは、まだおっぱいをあげているような赤ちゃんとママのコーナー。

 

 

 

 

 

赤ちゃんコーナー

ここで、ママ同士の友だち作り、心配事の相談や情報交換。ほんのちょっとママがトイレに行く時間、スタッフが抱いてくれるなど、新米ママに寄り添った、優しい気配りの中でゆったり過ごせます。

 

 

 

 

 

 

ママはおトイレかな?
受付のスタッフが赤ちゃんを抱いていてくれていました

もう少し大きくなった子どもたちは、ままごとや様々なおもちゃで遊べるコーナー。もう一つは、走り回れるような広いスペース。ダンスやお話会をすることもあります。テーブルを出して、おやつやランチもとることができます。

 

 

 

 

 

 

おもちゃいろいろ、ちょっと大きい子ども用スペース。
テーブルを出しておやつを食べたりも

も う一つのリビング、と思ってもらえるような雰囲気づくりを心掛けているそうです。面白いのは、「ひろばの声」という掲示板。「ベビーベットのほしい人は連 絡ください」などの物のリサイクルの他に「10代なので、同世代のママ友だちと仲よくしたいです」という伝言も。交流を温かく支援しています。

社会に踏み出す第一歩の支援にも力を入れていると のことでした。出産後、ここで過ごしたプロのカメラマンは、このひろばで、“写真の撮り方講座”をしてくれたそうです、また、ベビーマッサージの勉強をし た人がデビュー前の体験のために無料講座を開いたり、と、母の自立、キャリアアップの機会も同じ空間で実現しているそうです。

【2F】
認証保育所「京王キッズプラッツ烏山」

【3F】
ほっとステイ:理由を問わない一時預かり所。
予約制で1時間約600円。
病児・病後児保育室。認可保育園・認証保育園等に通っているお子さん対象。
看護婦と保育者が常駐しています。

 

 

 

 

 

4か月以上就学前までもお子さんを預かる。定員は10名

【4F】
発達相談と療育。
18歳未満の発達障害またはその疑いのある子どもについて、専門職による発達相談と療育が行われています。運営は、世田谷区発達障害相談・療育センター「げんき」。早期発見・早期治療で人との繋がりと自立に向けて、支援と関係機関との連携を持っています。

 

 

 

 

 

発達相談室の廊下には「せたがや子育て応援マップ」が。
公園や子育て支援施設が一目でわかる

●「子育てステーション烏山」の運営
「おでかけひろば」「ほっとステイ」「病児・病後児保育室」の運営は、(株)京王子育てサポートが世田谷区から受託しており、認証保育所「京王キッズプラッツ烏山」は、(株)京王子育てサポートの直営になっています。

●セキュリティー
世 田谷区民でないと入れないように中からのロックになっているのには驚きました。窓が広く、外からの光が燦々と入ってくる開放的な設計でありながら、実は “しっかりガード”なのでした。スタッフの話では、一人一人、入ってくる人がわかるので、必ず声をかけることができて、お母さんたちに寄り添うことができ るのだ、と。なるほど、必ず受付で確認を受けて、明るい笑顔で出迎えてもらえるのは、ママたちの安心になっているにちがいありません。3・11の後は、家 に親子でいることが怖くて、一日ここで過ごす人が多かったと聞きました。何かあったら、いつでも駆け込める場所があるのは心強いことですね。

 

 

 

 

 

 

玄関に並ぶインターホン。世田谷区民でないと入れない

●複合型施設だからこその利点・連携
困 難やストレスを抱えている親や、特別な支援が必要に思われる子どもに出会ったとき、「おでかけひろば」「ほっとステイ」そして「子ども家庭センター」「保 健所」とも連携をとって、もっともよい対応のために協力体制を考える、とのことです。複合型施設ならではの気づき、そこから生まれる連携が、親子にとって の適切な支援につながるのは理想的だと思います。複合型施設だからこそ、“子ども自身を追いかけていく、切れ目のない支援”に繋がるのだと思いました。

 


あかちゃんの抱き方、あやし方、おっぱいを止めるタイミングと方法などなど、初めての子育てにはわからないことがいっぱい。お母さん同士の交流の中での情報交換、先輩ママたちからのアドバイスは、どんなに勇気づけられることでしょう。

し かも「まちづくり」の観点からも、多くの子育て家族の行き来は商店街の活性化にも大きく影響していると感じました。ベビーカーが移動しやすい幅の広い歩道 とバリヤフリーの道など、配慮も感じられました。商店街の落ち込みが問題視されている昨今、賑わいのある商店街として有名な烏山商店街、その秘訣は、元気 な「子育て家族」が集う条件が揃っていることかもしれません。世田谷区の取り組みに大いに学んだ一日でした。