「子ども食堂」サミットに行ってきました

2015年1月16日 22時47分 | カテゴリー: 子ども, 子育て支援, 貧困

1月12日、豊島区立勤労福祉会館にて「子ども食堂」サミットが開かれました。

 

 

 

 

 

 

主催:NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 
後援:豊島区・NPO法人TENOHASI

 

子どもの成長に大きな影響を与える「食」。給食が唯一の一日の食事だという、貧困家庭の子どもがいます。保護者の帰りが遅く、コンビニ弁当や菓子パンで夕食を済ませている孤食の子どもたちもいます。

地域で、そんな子どもたちの支援に乗り出している団体の活動報告を聞きました。
それぞれ、大きくて暖かい居場所をつくって、無料や安価で食事を提供しています。
パネルディスカッションのコーディネーターは、川崎市の委託、公設民営の不登校児童・生徒の居場所「フリースペースえん」の代表の西野博之さん。

【1】 「子ども食堂/だんだん」(大田区)近藤博子さん

母 親が精神疾患で、バナナだけしか食べていない子どもの話を学校の先生から聞いたことが「子ども食堂」を始めたきっかけ。その先生は、おにぎりを持って、子 どもを迎えに行ったとのことだが、そんなことをすべきではないと批判する先生もいたとのこと。いてもたってもいられず、蓮沼の八百屋の上がり框を使って食 堂を始めた近藤さんは、「子ども食堂」の生みの親。現在の課題は「周知」。本当に困っている子どもを食堂につなげるには、個人情報保護法がネックになって いる。

 

 

 

 

 

【2】 「あさやけ子ども食堂」(豊島区)山田和夫さん

要 町の広い家に一人で住んでいたところを、「子ども食堂をやらないか」と声をかけられたのが、きっかけ。賄いのスタッフ中、料理長だけを決めて、ゆるく運 営。不登校だった中学生が、調理の手伝いをするようになり、すっかり快活になった。保育園から帰ってきた子どもが「ただいま」と言ってくれるようになっ た。

【3】 「kiitos(キートス)」(調布市)白旗眞生さん

18 歳すぎの子どもたちにはまだ支援が必要との問題意識から発足。養護学校出身でまだ自立できていない子ども、経済的、家族関係などの理由で、家庭に帰れない 子どもなど、12歳~30歳の若者が集っている。週5日、食事を無料で提供するほか、家庭をそのまま映したような生活支援、学習支援、就労・転宅支援をし ている。市から180万円の助成、民間から600万の寄付のほか、農家や市場からも現物の寄付を受ける。

 

 

 

 

 

【4】「子ども村:中高生ホッとステーション」(荒川区)大村みさ子さん

学 校でも家庭でもない居場所、ソーシャル・ファミリーが、子どもには必要。ニート予備軍に元気な大人の姿をみせていきたいし、大人を信じることができるよう にしたい。食事提供と学習支援。地域でいろいろな世代が繋がるとき、若者がつなぎ役になってくれるはず。行政には、毎週報告をしている。

【5】栗林千絵子さん(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク代表)

プ レーパーク活動を大きい公園の片隅で実施している。様々な団体と連携して、“子ども・若者は社会の宝なのだ”と訴えていきたい。活動をするうちに、大人自 身も自信をつけていく。(例:シングルマザーズの会「ポコアポコ」)。まちかどでバナナを配る活動「まちかど食堂・おはようバナナ」を実施している。

 


会場からも、大学生が「子ども食堂」を開設する計画があるという報告がなされるなど、「子ども食堂」が少しずつ、着実に広がりを見せていることがわかった集会でした。

6 人に一人が貧困家庭といわれますが、問題は、家庭が、暮らしが壊れてきているということ。暮らし方のモデルがなくなっているから、キートスでは、歯の磨き 方から、玄関での靴の脱ぎ方も教えているとのこと。経済的援助以外に、まだ自立していない子どもには、心の通わせる疑似家族が必要であり、そこには、行政 の手はほとんど届いていないといえます。

地域の中で、どのような支援をしていけばいいのか、行政はそういう活動をどのように支えていけばよいのか、簡単なことではありませんが、知恵をしぼっていかなくてはなりません。

希望は、この会場があふれんばかりの人であったこと。多くの人が子どもたちを支援しようとしています。

子どもの貧困対策推進法」は、この1月からの施行です。具体化に向けてそれぞれ、できることを考えていきましょう!

第一条  この法律は、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するととも に、教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対策に関し、基本理念を定め、国等の責務を明らかにし、及び子どもの貧困対策の基本となる事項を定めることに より、子どもの貧困対策を総合的に推進することを目的とする。