“人生の達人” 書家・金澤翔子さん 大田区立・障がい者総合サポートセンター「さぽーとぴあ」開所

大田区立・障がい者総合サポートセンター「さぽーとぴあ」開設
3月1日、大田区立・障がい者総合サポートセンター「さぽーとぴあ」の開所式に参加しました。

障がい者総合サポートセンター「さぽーとぴあ」

大 森赤十字病院の隣の5階建ての建物。相談支援・移住支援・地域交流支援・就労支援の機能を持ちます。機能も設備も障がい者団体をはじめとして、関係者との 方々と懇談を重ね、ユニバーサルデザインの工夫が凝らされているということです。これから、障がいを持つ方々が、この「さぽーとぴあ」を拠点として、夢や 希望を育んでいくことができるようであってほしいものです。また、どんな人も互いに認め合い、助け合っていける“共生”の社会への足掛かりになるといいな、と思いました。

式典に続いて、大田区の書家、金澤翔子さんの書のご披露です。迷いのない、迫力ある筆さばきに見とれました。「共に生きる」という大きな文字です。

 

 

 

 

“人生の達人” 書家・金澤翔子さん

書き終えられた翔子さんが、マイクで挨拶をされました。
「も うすぐ30歳になります。一人暮らしを始めます。おそうじもお料理もできるようになりました。一人ずつ遊びにきてください」という宣言。そして、大好きな マイケル・ジャクソンの踊りも披露してくれました。うれしそうに踊っている横で、翔子さんのお母さんの優しいまなざしがありました。

翔子 さんの天真爛漫で弾むような心の表れである“書”と“今後の抱負”に、その場にいた人はみな心が温かくなったことでしょう。後で、“翔子さんの一人暮ら し”のことをお母さんに伺うと「できるかどうか、わかりませんが、その希望があることで、確かにいろいろできるようになったんですよ。翔子は“人生の達人”です」とお話ししてくださいました。

“人生の達人”を 育んだお母さんの包容力、子どもへの信頼を感じました。いつも夢や希望を持ち続けることができる能力があるとすれば、その能力を持つ人はきっと幸せにちが いありません。どんな境遇かによるのではなく、その人自身の力が発揮できるように、待ってあげて、信じてくれる人がいることが、人の心に意欲や希望を宿す もとになるのではないでしょうか。翔子さん親子を見ていると、「希望」という花を育んだ土壌の豊かさを見るようです。

年間3万人以上の自殺者を出している日本、命を精一杯、いきいきと生きる“人生の達人”をたくさん育んでいかなくては、と思います。

翔子さんは、もうすぐ国連に招かれて、講演をするとのことです。世界中の人に、日本の美“書”の魅力を披露し、生き生きした生き方から、希望の種を撒いてきてほしいな、と思います。

 

 

 

 

 

 

書家・金澤翔子さんと