人にやさしいまちづくり 「どうぞのイス」プロジェクトの開始 主催 『蓮コレ』

いよいよ始まりました。昨年秋から発足した「蓮コレ」の活動実践の第一弾です。
「蓮コレ」って、なんですか? そうそう、まだ説明をしていませんでした。


地域のつながりをとりもどそう

都市化が進む中で、隣近所のつながりがなくなってきています。「井戸端会議」や「縁側」での語らいは、遠い昭和の初めに置いてきてしまったようです。産業構 造の変化や効率化や経済性を求めたあまり、まったりとした地域の温かな関係性や支え合いがなくなり、気がつくと、なんとなく淋しい、冷たささえ感じる社会 となってしまいました。

「きずな」の大切さをもう一度、思い起こさせてくれたのは、東日本大震災だったのかもしれません。地域の支え合 い、助け合いがあって、慰められた、勇気を与えられたという話を多く聞きました。まちを創っていくのは、やっぱり人です。災害のとき、どうするのか、高齢 社会をどう乗り切るのか、地域社会の課題でもあることは確かです。

気まぐれ八百屋「だんだん」で生まれた活動

蓮沼駅近くの気まぐれ八百屋「だんだん」はいろいろな人が集まる、まるで「まちの駅」です。ここを舞台に地域づくりをしていこう、という活動が「蓮コレ」です。“蓮沼のこれから”を考えよう、ということで命名されて、「蓮コレ」です。また“蓮沼コレクション”という意味合いもあります。知恵やアイデアが集まる場所でもあるからです。「蓮コレ」は不定期に月一回、気まぐれ八百屋「だんだん」で行われています。
ご関心のある方はどうぞ、ご参加ください。

~「どうぞのイス」プロジェクト

ひと休みできる場所を

あ る高齢者が、電信柱に体をもたれかけていました。「どうしました?」と聞くと、買物途中で疲れてしまって体を休めているというのです。近くには、椅子が まったくなく、ひと休みができません。街を歩いてみると、住宅地が延々と続き、まったく休むところがない地域があります。バスを待つ場所に椅子のないとこ ろもたくさんあります。ひと休みできるたった一脚のイスがあれば、どんなに力を回復できるでしょうか。高齢者にとっても、妊婦さんにとっても、体調の悪い 人にとっても、街のところどころにひと休みできる場所を創る必要があるのではないか、そんな問題意識から生まれたのが。「どうぞのイス」プロジェクトです。

 

 

 

 

 
椅子の置ける場所を貸していただき、椅子を置くだけのことですが、「やさしさの連鎖」がおこったら、街にゆとりと豊かさがもたらされるのではないか、やさしさのまちは、くらしやすいまちといえるのではないか、と考えました。

どんな椅子がこのプロジェクトにふさわしいのか、どのようにアピールするのがよいのか、まだまだ実現までの道のりはありますが、スタートは切られたのです!

やさしいまちづくりへ、考える歩みを始めました。さあ、どんな展開になるのか、またご報告いたします!

こんな絵本もありますよ!
「どうぞのイス」
⇒本の紹介はこちら

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)
(1981/11/01)
香山 美子

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