屋根の上で受験勉強  やっぱりプレーパーク ! ~自分の責任で自由に遊ぶ公園~

昨日は、都内の2つのプレーパークを見てきました。
練馬区立こどもの森」(2015年開設)と「羽根木プレーパーク」(1979年開設)です。
最も新しいところと最も古いところを見てきたことになります。

練馬区立こどもの森

キ ウイフルーツの棚が広がる開放的な広場です。木登りができる立派な木々と土と緑の広場では、ターザンロープで宙を行き来する子ども、泥山から樋を使って、 水を流している子ども、大きな穴を掘っている子ども、レンガを積んでカマドを作っている子ども、木工遊び・・・みんな全身を使って遊んでいます。

 

 

 

ターザンロープと土の山

子どもって本来、こんなに逞しく、活発に、生き生きと遊ぶものだ、ということをまざまざと見せてくれます。広場の真ん中には小屋があり、ベビーベッドや着替えのスペースが作られています。

 

 

 

広場の中央にある小屋

 

子どもたちの遊びがさらに充実するように、見守っているのは、プレーリーダー。子どもの世界に同化して自然なかかわりで、温かく見守っています。

プ レーリーダーのお話では、この公園は、地域の住民でどんな公園にしたいかを3年かけて話し合ってきて、創られた公園だとか。“みんなで育てていく公園なん です”という言葉が印象的でした。公園を、コミュニティーの核としていくことで、人のつながりを豊かに、ひいては安心の街につながるにちがいありません。

羽根木プレーパーク
  (世田谷区と地域住民との協働事業)

日 本のプレーパークの発祥の地です。起伏のある地形に手作りの滑り台やターザンロープ、ハンモック。いくつかの小屋がありますが、屋根に上っている子どもた ち、屋根からターザンロープに飛び乗る子ども。本物のノコギリを使って木を切る小さな子ども。自分の力を最大限、試してみる、挑戦してみる姿がまぶしい子 どもたち。遊びの中で、仲間と自然と支え合い、助け合う姿が。ノコギリを引く子どもの脇で、木を抑えている子どもがいて、屋根に上がっている子どもは、下 から上ってこようとしている子どもを見守っています。

遊びは、子どもの冒険心や探求心を育み、自分自身の力を実感しながら、自分を創って いく営みといえるのではないでしょうか。そして、お互いを支え合い、受け入れ合う関係、友だちの動きを見ながら、自分はどうしたら、手助けができるのか、 感受性と想像力を自然と体得していくのが“遊び”なのではないでしょうか。

 

 

 

羽木プレーパーク理念

 

「ケガはありますか?」

プレーリーダーに聞きました。すると「ありますよ。初めて来た子どもがケガをすることが多いです。遊びこんでいる子どもはケガをしないですね・・・」
遊びは、自己防衛力も育んでいることがわかります。

それぞれの居場所

思い思いに夢中になって遊んでいますが、子どもたちにはそれぞれお気に入りの場所があるにちがいありません。プレーリーダーが教えてくれました。「小屋の屋根の上で、受験勉強をした子どもがいましたよ。“青空勉強室”とよんで」
いいですね!大空がその子どもを応援してくれたことでしょう。

 

 

 

小屋の屋根に登るところ

やはり現代の子どもにはプレーパークが必要です。小さいうちは全身で遊び、感性を十分働かせて遊ぶことがなにより大事なのです!

花には水を、まちと子どもにプレーパークを!