絵本の魅力 しあわせのエッセンス 絵本研究会「MOMOの会」

2015年9月8日 22時56分 | カテゴリー: 子ども, 市民活動

今年は、絵本研究会MOMOの会、設立20周年です。
先日、仲間が集まって思い出話に花が咲きました。
改めてMOMOの会がどのようにしてできたのか、を振り返ってみました。

私 がこの会を立ち上げたきっかけは、小松崎進先生との出会いでした。もう20年以上前、日本女子大の通信教育課程のスクーリングで「児童文学特論」という授 業を持ってくださった小松崎先生は、ご自分が小学校勤務で経験した、絵本と子どもとの心の触れ合いの実例をたくさん話してくださいました。1冊の絵本との 出会いで、大きな悲しみを克服していった子どももいました。その素晴らしい授業から私は、“子どもに絵本を読んでいくこと”をライフワークにしたいという強い夢を持ちました。

そ の後の幼稚園での勤務の中でも、退職後の自宅での「絵本の会」でも子どもたちと絵本の世界を楽しみました。読めば読むほど、絵本のもつ威力に気づかされ、 今度は絵本の奥深さを大人同士でも味わっていきたい、という思いが募り、絵本の会に子どもを連れてきてくれるママたちに呼びかけて、絵本研究会「MOMOの会」を 発足させました。ミヒャエル・エンデの「モモと時間泥棒」から命名しました。それから20年、休むことなく、毎月、それぞれが出会った絵本を紹介し合っ て、その絵本の魅力を味わってきました。メンバーは20名くらい、文化センターを主な活動拠点にしています。絵本にどっぷりつかることのできる例会は、そ れはそれは至福の時間です。

 

 

 

 

 

 

 

みんなで作った「大型紙芝居:ゆめくい小人」

その中で、出会った思い出深い絵本を紹介いたします。
   
「たねどんどん」
延原清子 作 出版:ひかりのくに(株)

たね どんどん                                  

 

こ の本のストーリーは、痩せた土地で生まれたタネが、自らの意思で、肥沃な土の場所まで旅をし、成長しようとする話です。自分の力だけでは移動できません が、カラスに頼んだり、風に翻弄されたりしながらも、とにかく飛び出していきます。必死で旅をし、気が付いたら、肥沃な土地にたどり着いていたのです。 “せかいにたった一つのすてきな木になることでしょう”と結ばれています。
私たちは、みな可能性をたくさん秘めた「種」かもしれません。与えられた環境にめげずに、自ら道を切り開いていこうとするとき、たくさんの人との出会いがあり、響き合いながら、成長できるのです。
以前、この絵本を読んだあとに子どもたちに絵を描いてもらったことがありました。どんな木になるのか、想像しながら、描く作業は楽しいものだったにちがいありません。すばらしい絵ができあがり、絵本の作者に送ったことを覚えています。

“せっかくの人生、冒険心を持って、自分の力を試してみなさい。きっと助けてくれる仲間に出会えますよ”、と励ましてくれる絵本です。

絵本は、“しあわせの要素”とは何か、をそっと教えてくれるように私はいつも感じます。
しあわせのエッセンスが心に撒かれるような感じでもあります。

さてMOMOの会は、絵本の研究以外に、児童館でお話会をしています。大笑いする楽しい話、ドキドキハラハラする話、たいてい「あーよかった!」とホッとするエンディングです。

 

 

 

 

 

 

 

みんなで作った「大型しかけ紙芝居:うみやまがっせん」

言葉の力と響き合う心、絵本そのものの力に人の思いが合わさって、子どもたちに“逞しく生きるためのエネルギー”が伝播していくことを願いながら、これからも活動が長く続くことを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろ作りました。「花さき山」も