電気が選べる時代に!  「電力システム改革」についての学習会

エコメッセ大田5周年企画、竹村英明さん(市民電力連絡会会長・エナジーグリーン株式会社 副社長、イージーパワー株式会社代表取締役)による講演会が2015年10月4日、区民プラザにて行われました。(主催:エコメッセ大田

これまでは日本は有無をいわさず大手の電力会社から電気を買わざるを得ませんでしたが、2016年春から、電力会社を選べるようになります。

もう先進国といわれるところは、再生可能エネルギーの小売全面自由化の流れが1990年代頃から進んでいます。

こ れまで日本は発電、送電、小売りを一つの会社が担ってきましたが、福島原発事故を契機に、その仕組みに疑問を持つ人が増え、“安全で安定的な供給体制”が 求められてきました。また電気料金の中に、原発の使用済み燃料の再処理費や原発立地地へのバラマキ(補助金)も含まれているなど、不透明な電力料金に慰問 を持つ人も多くなってきています。

というわけで、送電線の自由化をめざし、風力、太陽光、水力やバイオマスなど、新しい分野の開拓に700社の新規参入が予定しているといいます。山形県は、県として地産地消をめざしていますし、世田谷区も太陽光パネルの設置の促進・エネルギー創出に力を入れています。

めざすところ

電源構成の情報開示・自然エネルギーを中心として電源調達・原子力発電や石炭火力発電は使わない・地域や市民による自然エネルギーを重視・大手電力会社と資本提携がない

そんなことをめざして、市民の力で、ぜひ自然エネルギーを主流にしていきましょう。

もともと日本は再生可能エネルギーの研究・開発を世界に先駆けて手掛けてきた歴史がありますが、時の政府の原発推進の波のせいで、研究はストップ、他の国々にすっかり遅れをとってしまいました。またこれを機に盛り返していきましょう。
地産地消、大田区の町工場が、活躍する場面がでてきてほしいものです。