「こどもは国の宝」キューバのこどもたちの絵

2016年2月17日 17時50分 | カテゴリー: 子ども, 活動報告

「第1回子ども笑顔ミーティング」の会場を飾ったキューバの子どもたちの絵が、千鳥町にある絵本専門店「ティールグリーンinシードヴィレッジ」で3月5日まで展示されています。まだご覧になっていない方はぜひ素晴らしい絵の数々に会いにいってみてください。

2月のティール・グリーン

キューバの子どもたちの絵1

 

 

 

 

 

 

 

 

“わたしの宝物”というテーマで7歳から14歳の子どもたちの描いてくれた絵には、家族の笑顔や果物や森や海など、生活に根ざしたものが生き生きと表現されています。

キューバの子どもたちの絵2

 

 

 

 

 

 
キューバの子どもたちの絵3

 

 

 

 

 

 

 

 
昨年、アメリカとの国交が回復したキューバですが、どんな国かはあまり知られていないかもしれません。子どもたちの絵から垣間見える貧しくても平和で活気にあふれ心豊かな暮らしとは・・・・

 

世界で唯一成功した社会主義国キューバ
「こどもは国の宝」

搾取にも似たアメリカ資本主義による格差と黒人差別に苦しんだかつてのキューバ。平等社会をめざして若いフィデル・カストロとチェ・ゲバラを先頭に戦った キューバ革命は成功し(1959年)、徹底して差別のない平等社会の構築をはかりました。しかし、それ以後、50年以上にもわたるアメリカからの経済封鎖 があり、キューバは物質的な辛い貧しい時代をすごしました。そんな中でも革命政府は、「子どもは宝」「最も大切なのは教育」という理念の元、大学院まで教 育はすべて無償、現在までさまざまな教育環境の改善が行われています。2000年からは初等教育では一クラス20人、競争をあおる教育はせず、「創造性」 や「思考」「経験」を磨く、個性を重視する学級経営が行われているとのことです。

キューバを代表する英雄、ホセ・マルチィは「子どもは世 界の希望であり、愛することを知る存在である」といい、同じく国民的英雄、革命を成功させたチェ・ゲバラが子どもたちに残した言葉が「世界のどこかでだれ かが不正な目にあっていたら、いつもそれを感じることができるようになりなさい」でした。

 

「世界をリードする医療と国際貢献」

医療大国のキューバは、年間予算の10%を医療に費やしています。医療費は無償。国民220人に対して医師1人は世界1の環境だそうです。予防医学の推進か らワクチンの開発が有名であり、またキューバでは2万5000人の医療専門家や技術者がラテンアメリカをはじめ70か国で人道支援や医療協力を提供し、医 師の養成は自国民だけでなく、海外からの学生も受け入れ、6年間の養成プログラムを無償で受けられるそうです。

チェルノブイリ事故の後、ウクライナ・ロシア・ベラルーシの子どもたちの治療を無料で引き受けると発表し、大規模な総合医療プログラムが組まれ、約2万3千人の子どもたちが治療を受け、多くの子どもたちに3か月から半年で改善が認められたそうです。

キューバの医療が大事にしていることは、どんなに資金、薬品、機材が不足していても、“人々の近くにいる医療”、“病気と闘うのではなく、病気と闘う患者を助ける”という精神だそうです。


「明日できることは今日するな!」

ス ローライフの国といわれています。「明日は明日の風が吹くさ」と楽天的でありながら、今しかできないことは徹底してやる。サルサ、マンボ、チャチャチャ、 キューバ特有のリズム、音楽。人が集まれば、どこででも音楽が始まる陽気な国民性。歌って、踊って、アメリカとの確執にも屈せず生きてきた強くしなやかな 精神。子どもたちはよく遊び、よく学び、スポーツを楽しみます。どの職業についても賃金は同じなので、自分の才能が生かされ、自分に適した仕事に就くこと ができるといいます。

 

キューバの子どもたちの絵4


今、キューバがもっと注目されている国の一つである理由がわかる気がします。

貧しくても、今、完ぺきではないにしても、国のめざす形を国民が理解し、指示し、共有しているからこその豊かさなのかな、と私は考えました。

 

キューバの子どもたちの絵の前で

 

 

 

 

 

 

 

 

こやま峰子さんは「たからものがいっぱい」という絵本でキューバの子どもたちの絵に詩を付けて、紹介しています。

【参考】


たからものがいっぱい!
こやま峰子 フレーベル館


小さな国の大きな奇跡~キューバ人が心豊かに暮らす理由~
吉田沙由里 WAVE出版


父ゲバラとともに、勝利の日まで―アレイダ・ゲバラの2週間
星野弥生 同時代出版