商店街の活性化:市(マルシェ)の可能性 その2 武蔵新田商店街の場合

新田神社前の道路と境内にて
多摩川七福神『縁日』

 

6月5日、武蔵新田の新田神社の前の通りで行われていた『縁日』におじゃましました。
あまり広くない通りですが、たくさんの人が集い、賑わっていました。

新田神社の前に ずらりと並ぶ店

 

 

 

 

 

 

新田神社の前にずらりと並ぶ店、手前は占い小屋。よく当たるそうです

 
焼そばや七輪で焼いた鮭のハラスとどんこのしいたけ、ホタテの串焼き、コーヒーの店など、食欲をそそる、一工夫の食べ物屋が店を連ね、手芸品の店もいくつか、布製品、焼き物、アクセサリー。店先で、子どもがビーズで作品を作れるようになっているところもあります。

若手が 焼きそば作成中

 

 

 

 

 

 

若手が焼きそば作成中

 

子どもが 工作できるコーナー

 

 

 

 

 

 

子どもが工作できるコーナー

 
新田神社の境内では、大道芸(昭和のうた、人相学、コマ回し、バナナのたたき売り・・)
が繰り広げられていました。

 

昭和の歌を歌ってくれる お兄さん

 

 

 

 

 

 

昭和の歌を歌ってくれるお兄さんです

 

実に楽しくて、見ているうちに知らない同士でも顔を見合わせ笑いあってしまいました。
人が人を呼ぶ効果があるようで、並ぶ列ができるとまた人が集まってくるのでした。

このような縁日が年に数回行われているそうです。本当は毎月定期的にしたいところだそうですが、他にも地域のお祭りもあって、毎月は難しいそうです。世話役をされている方々にお話を伺うと、武蔵新田商店街は、この縁日を始め、多摩川七福神めぐりちょい呑みフェスティバル(2500円で3軒はしご酒ができる)・武者行列パレードなど、積極的なイベントを打ちだしているそうです。

 

 

これらは、商店街の活性化にも、地域の活性化にも大いに貢献している様子が伺われて、興味深くお話を伺いました。商店街と町会が協力体制をとることで、高齢者施設や大型マンションにもチラシを配ることができたそうです。
チラシをみてきたある高齢者は、「私はマンションに1人暮らしなので、今日は楽しかったです。今度も必ず来ます」といって、帰られたそうです。チラシ撒きは大変な作業。でもこれを聞いて、チラシを配る意欲が湧いたそうです。

大型スーパーができて、昔からの商店街が疲弊してきているのは、今、全国的な問題です。
シャッターの店が増えた商店街をどうしたら再生できるか、その地域ごとの特性を踏まえて対策を立てなくてはならないでしょうが、武蔵新田商店街の取組みにはいくつかのヒントがあるように思えました。

 

手作りの 袋ものの店

 

 

 

 

 

 

手作りの袋ものの店

 

成功の秘訣

・集まる場所があり滞留できる・大道芸などいっしょに笑い合える仕掛けがある
(人との触れ合い、出会いを求めている人は多く、そのニーズに合っている)
・ おいしいもの、工夫のあるものが売られている
・テキ屋を使わないので子ども達にも安心して買い物をさせられる
・地域の住民、若者が主体になって活動している(地域への愛着・情熱喚起)
・新田神社の協力:境内で大道芸ができる、自転車駐輪場を提供してもらえる
・商店街と町会との協力体制:ちらし配布、回覧板の活用、助成金を取る時に有利
・ 地域資源の発掘:歴史的・文化的遺産を生かす

偉大な武将・新田義興を祀った神社→武者パレード
町工場からの出店→ものづくりのすばらしさを体験
・中間支援者の存在:プロデュース、アドバイス、助成金の情報、手続きなど

 

手作りの 焼き物の店

 

 

 

 

 

 

手作りの焼き物の店

 

メリットいろいろ

・縁日に出店した若者が商店街に店を持った。
・ スーパーとはちがう店の良さを知ってもらえた。
一人暮らしのお年寄りや老人ホームのお年寄りの外出のきっかけをつくることが出来た。
・武者パレードには外国人がずいぶん参加した。今後の観光客誘致のチャンスにできる。

 

展望

・イベントをすることで、商店街の中の結束力が強くなり、さらに意欲的になる。
・産直市をすることで、地方とのつながりができると災害時の助け合いにもなるのではないか。
・地方都市は東京に足場を求めているので、お互いにメリットがある。

 

和気会い合いで、ほのぼのした時間の流れる新田の「縁日」。
地域の活性化の原点は「人」だということを教えていただいた武蔵新田商店街の方々でした。
ありがとうございました。