子育て支援の拡充を! ママたちの切なる願いが不採択

2016年6月24日 09時20分 | カテゴリー: 子ども, 子育て支援, 議会報告

理由を問わない“一時預かり”の場所が広い大田区でたった3か所。
しかも利用料金は他自治体が1時間500円のところ、大田区は900円。
陳 情者は一時預かりの場所を増やしてほしいことと料金を500円に引き下げてほしいと希望しています。保護者のストレス解消がひいては虐待防止にもつながる と。残念ながら、賛成したのは、共産党・緑の党・フェアな民主主義・生活者ネットワークの12人でした。大田区議会は議員50人。その過半数を占める自民 党・公明党が反対すれば陳情は通らないのです。

下記、なんとか反対者に心変わりを願っての討論です。

 

※大田区議会の報告会を行います。どなたでもぜひご参加ください。

 

第2回大田区議会定例会の報告
日時:6月28日(火)18時半~

場所:大田・生活者ネットワーク事務所
大田区蒲田4-42-3 イースタンコーポ302
(環8沿い、釣具屋上州屋の3階)

参加費:500円

 
以下討論全文です。


「虐待を防ぐために 理由を問わない“一時預かり”の場所の拡充と料金引き下げを求める陳情」を採択すべき、という立場で討論いたします。

陳情者は、300名以上の母親の共感の署名と共に、虐待を未然に防ぐために、一つの有効な支援として、一時預かりの場所の拡充を訴えています。

一時預かりは、一定の条件を必要とする緊急一時預かりとは違い、親のストレス解消やリフレッシュを含め、理由を問わない預かりです。

ストレス解消というと「わがまま」と捉える人もいるかもしれませんが、たとえば現在は、高齢で出産する人が多く、育児、あるいは、育児と介護に同時に取り組 み、体力消耗で疲労困憊になり、とにかく2時間でもいいからぐっすり眠りたい、という言葉も聞きます。父子・母子家庭で、子どもを保育園に入れて働きなが ら、育てているが、仕事と育児と家事だけのギリギリの生活。時には自分だけの時間も持ちたいとの話も聞きます。がんばりすぎて、疲労とストレスが積み上 がっているのです。

上の子の保護者会では、下の子をどこかに預けてこなくてはならず、雨の中、久が原から大森まで下の子を連れていったというママの訴えもききました。

ストレス解消の意味合いと必要性の間での境界線はなかなか難しいものがありますが、いずれにせよ、一時預かりの場所が必要であることはまちがいありません。

しかし現状は一時預かりをその事業として行っているのは、広い大田区において3か所、「キッズな大森」と「キッズな六郷」、蒲田にある「サン御園」の3つしかなく、地域に偏りがあり、さきほどの例は全て調布地区のものです。

理事者(行政側)からは、認可・認証・小規模保育園で、空きがあれば、一時預かりをする園があるとの見解がありましたが、その情報は子育てハンドブックにも のっていないので、親には周知されておらず、しかも現実には、受け入れる余裕がない保育園が少なくないこと、空きがあるかどうかは、当日にならないとわか らない、など、使い勝手が悪く、しかも多くの保育園の中から、その日、枠があるかどうかを親自身で探すのですから、それは至難の業であろうことが推測され ます。

さて、大田区における、「キッズな大森」と「キッズな六郷」、「サン御園」の3か所の一時預かりは、それぞれ親子で 遊びに来る子育て広場が併設してあります。職員に聞いたところ、たとえば、広場の中で見ていて、子どもに辛くあたる親がいたら、お母さんの育児ストレスを 察して、一時預かりに預けて、休息をとることを勧めることがあるそうです。また母親が社会復帰する前に母子分離の準備期間として、広場に通いながら、時々 一時預かりに預けてみて、親も子も無理なく保育園・幼稚園に上がる準備にも使われているそうです。

このように広場事業と一 預かりが一体となっている、優れた仕組みをとっている大田区です。これらの施設があることで、何かあったら、預かってもらえるという安心感とともに広場と 一時預かりが合わさって、親子関係を包み込んで励ましたり、親子関係を修復することにもつながり、大事な役割を果たしています。地域にバランスよく配置す ることが必要です。また貧困の広がりの中で、この料金設定では、利用できない、という声も聞きます。リサーチが必要です。

以上、虐待を未然にふせぐ効果もあり、家庭の育児を支える一時預かりの場の拡充と料金の引下げという親たちの切なる願いを受け入れるべきことを要望し、討論とさせていただきます。

 

ベビーカーを押す親子