「第9回こども笑顔ミ-ティング」に参加して キッズな大森にて

2016年12月17日 16時10分 | カテゴリー: 市民活動, 環境

12月4日14時から「第9回こども笑顔ミ-ティング」がキッズな大森で、以下のテーマにて開催されました。

子どもたちにくらしの文化・歴史を継承する意味とは
~伝えることの大切さを再確認する~

 

今回は「昭和のくらし博物館」の学芸員をされている、小林こずえさんのお話でした。昭和の家庭生活は、質素だけれど知恵を使っての暮らしがありました。現代は便利になったことと引き換えに何か大事なものを置いてきてしまったのではないかと考えさせられるご講演でした。

講師の小林こずえさん

 

 

 

 

 

 

講師の小林こずえさん

 

●体験型の博物館 「家をのこし、くらしを伝え、思想を育てる」(博物館のモットー)

「昭和のくらし博物館」は昭和26年に建てられ、館長の小泉和子さんが一家6人で暮らしていた家を、くらしを再現できるように家財道具をそのまま残している民間の博物館です。館長、小泉和子さんは、昭和8年生まれの83歳、各地の重要文化財の調査をし、その活用方法の指導など、まちづくりのアドバイザーもしています。“今の各地の文化財はただ建物があるだけで中身がない、それでは「くらし」が残らない”という危機感を持って“体験型”の博物館作りを実践、提唱しています。

 

●昭和の家事

洗濯・縫物・ゆかたの洗い張り・障子張・ふすま張り・季節の行事と、一家の主婦は実は高度な専門的な技術をもって家事をこなしていました。博物館では、「昭和くらしの学校」として、家事のやり方を学ぶ講座も行い、小学校の体験学習の他、大学生や子ども「昭和キッズ・お手伝いクラブ」が喜んで参加しています。草取りや大掃除など、家の中の仕事をみんなで力を合わせて行い、その後に食事会をすると、人とのつながりが強まります。

 

●物を無駄にしない、知恵ある暮らし

障子の張替で、剥がした障子紙は、習字用の紙、トイレの落とし紙、焚き付け用の紙、と無駄なくそれぞれに役目をもたせます。古くなった着物の端切れではたきを作り、庭の野草で、お茶を作ります。生ごみは土に埋めるとみみずの住む肥えた土になるなど、循環型のくらしを作ってきたのが日本人なのです。

⇒障子の張替えイベントの様子はこちら

●古い木造建築の魅力

みそ作り、梅干し作りは風通しがよく、軒、土間や縁側のある家だからこそ作りやすいのです。自然と調和し、自然の風土に合った作りの日本家屋、昭和ファンの子どもたちが「落ち着く」とか、「懐かしい」といいますが、木造と空間の魅力があるのでしょう。古い建物の味わいを保育施設やカフェにもっと活用してほしい。「昭和のくらし博物館」は不便なところにあるにも関わらず、年間4,5千人の人が訪れます。特に最近は、海外からのお客さんが多く、2か月で12か国から訪れることも。JICAの生活改善研修、近代日本がどのように発展してきたかを学びに来る人、また「博物館学」を学びに来る外国人もいます。インターナショナルスクール、小津安二郎の映画のファンも北欧から訪れて来ます。

 


参加者の感想

・祖父母の生活には「大根干し」など季節の家事があったが、自分の生活にはなくなっていて子どもには何も伝えていない。
・くらしの中の知恵を失ってきている。
・昭和のくらし方から本当の豊かさを教えられる。
・パソコンやスマホばかり。体験が少なくなっている。
・人間らしい感性を大切にしたい。
・小学校低学年では授業中よく手を挙げていたのに、大学生になるとだれも上げない。失敗を恐れるようになるのは、何が原因だろう。
・小さな子どもを育てるとき、たたみにころがしてくすぐるだけでよいのに、何か特別なことをしなければならないと思うようになってしまった現代。
・子育てはおんぶと抱っこで。親の仕事を見て育つものだった。
・知識はあっても知恵がなくなった現代。


と、今回も話がはずむ「こども笑顔ミーティング」でした。

 

きっずな大森の会議室にて

 

 

 

 

 

 

きっずな大森の会議室にて