子どもたちからお日さまを奪わないで

2017年4月9日 20時35分 | カテゴリー: 子ども, 教育, 環境, 都市環境・子ども

「建築基準法」は子どもの成長・発達には配慮しません。

ですから地域や自治体ががんばるしかないのです

 
太陽の光は植物をはじめ、生命あるもの全てを育むエネルギーの源です。小さな子どもが明るい陽の光の中で元気に遊ぶことは、ごく自然な当たり前の姿ではないでしょうか。
 


 

しかし、今、ある幼稚園の隣に7階のマンション建設が進められており、その幼稚園は広々とした園庭もろとも、すっぽりその建物の日陰に入ってしまい、午前中は日が射さなくなるというのです。

乳幼児にとって、外遊びの重要性はいうまでもありません。陽の光を浴びて体を活発に動かして遊ぶこと、自然との触れ合いが、どんなに成長・発達に影響することか。

【参考】
運動遊びがもたらす効果〔神奈川県〕
子どもの体力の低下の原因〔文部科学省〕
子どもは外で遊ぶべき!「外遊び」経験がその後の人生も形成する

 

 

 

 

 

 

 

 

建築業者は建築基準法をクリアーしているから建てられるというのですが、これまでずっとこの地域の子どもたちを育ててきた幼稚園にはおかまいなしというのは、どうなのでしょう。突然、子どもたちから「太陽」や「通風」が奪われ、代わりに与えられるのが日陰とビル風、圧迫感であってもよいのでしょうか。

地域の宝である子どもたちの環境を守ることは、大人の責任としてだれもが考えるべきことではないでしょうか。

建築基準法は建築主が最低限守るべき、設計基準として制定されており(その建物自身の耐震性や安全性を担保するものであっても)、近隣の住環境との調和を考慮する観点はありません。住環境をおびやかされる住民には冷酷で、業者には有利といえるこの法律に対して、問題を感じざるを得ません。一人一人の市民はとても無力です。ですから区民の福祉向上をうたう自治体が、区民の生活の基本である住環境を健康的で安心できるものとして守ることに精一杯取り組むべきです。

やっぱり子どもたちからお日さまを奪ってはならないと思うのです。

 

子どもの権利条約

(日本は1994年に批准。法律と同等に扱われる)

第6条「締約国は、子どもの生存および発達を可能なかぎり最大限に確保する」

 

 

※写真はイメージです