「子どもを真ん中に」 “地域立”子育て支援施設「子ども交流センター」! ~みんなで創る地域の子育て~

2017年4月26日 13時37分 | カテゴリー: 子ども, 子育て支援, 市民活動, 都市環境・子ども

理事の羽田澄子さんから、こども交流センターの全容と今の子どもたちに感じることをお話ししていただきました。(こども笑顔ミーティング2017・4・23)

 

 

 

 

 

 

 

人との関係が希薄になり、コミュニケーション能力が落ちてきているといわれている昨今、こんなにも豊かな人間関係を経験できる子どもの居場所があるのか、と驚きました。

 

設立の経緯

平成15年、大森第二小学校と大森第六小学校が合併して開桜小学校ができましたが、この時、廃校になった第六小学校が複合施設「こらぼ大森」として生まれ変わり、平成16年にその中に生まれた子育て支援施設が「子ども交流センター」です。子ども交流センターは先駆的な大田区と地域との協働施設で、行政と町会が協議を重ねて設立しました。

 

「子ども交流センター」とは?だれでも集える児童館、地域に子どもの声を響かせよう!

町会を含む素人集団(?)で立ち上げたNPO法人「おおもり子どもセンター」が、3,4階で学童保育を含む、児童館を運営、初代館長は品川区で児童館の経験を積んだ方、職員には有資格者を採用し、工作室や音楽室や調理室など、元学校という、恵まれた環境で画期的な児童館運営をスタートさせました。子どもを真ん中に、地域の人が随所で活躍できる仕掛けがあるのが子ども交流センターの特徴といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「子ども交流センター」の目標は“循環型社会”

循環というのは“もの”だけではなく、地域の中の人の循環もそうです。地域が子どもを育てていき、やがてその子どもたちが地域の担い手になるのだと。「生活習慣」や「言葉」や「技」の伝承も。たとえば近所のおじいちゃんが畑作りを教えてくれますが、野菜畑を作って、成長を楽しみ、収穫して料理をして、食べて、出たごみは堆肥に。
町工場の人が道具の使い方を教えてくれることもありますが、地域で技が受け継がれます。

 

エコロジーは想像力の源

「ものづくり工房」をやると工作好きな子どもがたくさんいることが分かります。集団遊びが苦手でもこつこつと物づくりに力を発揮する子どもがいるのです。地域の人に子どもたちの工作用のトイレットペーパーの芯や牛乳パックやペットボトルを頼んでおくときれいにして持ってきてくださるのです。工作室はいつでもいっぱいで、子どもたちは喜んでお城や車を作るそうです。家に持ち帰ったとき、まずは褒めてくださいと、ものづくりのおじいさんが言っています。
つばさ高校も、どんなに細かい紙でもとっておくそうです。細かくした紙で紙細工ができるのです。創造力はものづくりの力です。

 

大事な柱「食育」

~食べることは生きること 世界を知ること~

「食」のルーツを知ることは人の生活・歴史を知ること、食材の持つ不思議さは科学につながる・・・。味噌作りや梅干し作り、食文化は知恵の宝庫。食べることへの興味は生きる意欲にもなる、と「食べごとクラブ」も開催。強力粉を使って、イーストパンを作ったり、ピザ作り。なんでも素材から!幼児親子と小学生の活動として大人気です。

 

地域の人も、お父さんお母さんも活躍

~ここで子育てできてよかったと思える関係性~
子ども交流センターは毎年キャンプを開催。これはお父さんたちの力を借りますが、お父さんにとっては職場でもなく、家でもない場所でストレスを発散できることも。「駄菓子屋すみちゃん」は、毎週木曜日開催される子どもたちに大人気のコーナーですが、この日の売り子には地域の民生委員が協力してくださるとのこと。乳幼児親子が集う「幼児クラブ」には幼稚園に子どもを送ったあとの先輩ママたちがサポーターとして手伝ってくれるそうです。縫うのが好きな人、絵を描くのが好きな人が協力をしてくれることもあるし、また人形劇のサークル、コーラスグループ、絵本の読み聞かせのグループなど自主グループが活躍してくれているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

見えてきている問題

・子どもを育てる環境は数合わせ?保育園を増やせばいいのか

“地域で子どもを育てる”という視点こそ、必要ではないか。
開桜小の放課後子ども教室は、NPO法人「おおもり子どもセンター」が受託したが、地域の卒業生の母親たちが参加している。地域の人が地域の子どもを守りたいという願いでやることに価値がある。地域の中で、「何かをやりたいと思っている人」と「それができる場所」をコーディネートできる人が必要。

・子どもは魔法使い

ずっとひきこもりだった青年が、子ども交流センターが社会復帰の第一歩になることもある。子どもは分け隔てなく、だれでも受け入れてくれるから。しかしそういう子どもたちを地域で守ってあげられる大人がだんだんいなくなってきた。

・言葉の貧困

「死ね」「ばか」「だめ」とう否定的な表現、白黒はっきりさせるような表現が増えてきた。日本人は本来、あいまいな表現を使っていた民族のはずなのに。
挨拶ができない、ありがとうが言えない。