私がスクールソーシャルワーカーになったわけ 第18回「こども笑顔ミーティング」のご報告

2017年12月18日 16時54分 | カテゴリー: 子ども, 貧困, 都市環境・子ども

子どもはぬかるみでは立てない。
子どもを学びにつなげる、ずっと生きていくための力をつける
地域につなげる、家庭を救う、コーディネート

第18回「こども笑顔ミーティング」がキッズな大森で開催されました。お話くださったのは、子どもや家庭を救うために、学校と地域をつなげたいという情熱をもった山田恵子さん(SSW:スクールソーシャルワーカー・社会福祉士・精神保健福祉士)。「だんだん」の近藤さんの活動には期待をされていらっしゃるようでした。私たちも地域の中の居場所の大切さを改めて教えていただきました。

 

 

※当日のチラシです。クリックでPDFが開きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

児童相談所で働いていた頃(2005年~児相)
一日中電話が鳴り響く。虐待の通報、外からはわからない想像を絶する虐待。
心理的虐待が50%。DVの目撃、性的虐待が増加。子どもがおもちゃにされている。
問題は複雑で困難。子どもの命を守る一時保護の権限。
ネグレクト多い。一日3食与えられない。不潔→不登校。
しかし子どもは地域に住み続ける。児相にくる前になんとかしたい。
→学校現場でのアプローチ

スクールソーシャルワーカーになる(2010年~)
学校は、教科指導と生活指導。家庭は養育の場、学校は教育の場。両方の対応が必要。
そこでスクールソーシャルワークが必要。大田区は5人。
・カウンセリング・・・心理に焦点を当てる。自ら変わっていくことにアプローチ
・SSW・・・人と環境との関係にアプローチ。カウンセリングの要素もある

 
<例:他区から引っ越してきた父子>
子どもは不潔で匂う。落ち着かない。

カウンセラー:父との面接、父子の愛着を見る、心理検査

SSW:ミクロ・メゾ・マクロ
長期の休みはどうしているか。
家事はどうしているか→家事援助サービス、宿題を見てもらえるところを探す。
子どもの生活面をみてくれるところを探す。
家のことはどこにも相談できないと頑張っている人が多い。
3層が必要  ミクロ:直接的、個別的
メゾ:先生への相談体制作り
マクロ:地域資源の開発

 

不安定雇用 清瀬市は正規職員、あとは全て非正規
大卒ではなりにくい。生活できる職種にしてほしい。小平市はSSWを中学校に一人ずつ置き、その校区を見る、というやり方。
学校への入り方 校長、自治体によって違う
学校からの依頼だと、一方向のみになってしまう。学校が気づかないとSSWに話が来ない。

普通は不登校になって音信不通になったらSSWの出番だが、学校は子どもが近づいてきて去っていくところなので、学校でじわじわと活動していきたい。子どもを支えるためには周りの大人が知恵をしぼって仲よくすればなんとかなる。

 

<例:年中から不登校で幼稚園も家庭と連絡がとれないでいた>

歯科検診で見つける。
人生のスタートで基礎教育をうけないと不利。本来だれでも受け取れる財産のはず。本来、子どもが来るべき学校に来ない。学校に行ける可能性があるならそれを探る。
4年生の終わり。週に1度、家まで迎えに行く登校支援。大人の激しい言葉のやりとりが聞こえる。子どものランドセルには教科書と家庭の空気が入ってくる。
「なにやってんだ、てめえ」という家と「いってらっしゃい」という家庭の違い。
子どもは精一杯もがいている。

校内ケース会議:SSWは子どもと仲良くなって、学校に送る役。学校は活動範囲を広げるところ
支援者というもの
母親の周りにいる人は支援者ばかり。子ども家庭支援センターのワーカー、生活保護担当のワーカー。支援者は指導的要素を持つ。→健康的ではない。
→なにげない会話が大切。居場所につなげる。人とのつながりを喜びと感じられるように。

 
<例:校外学習に行けない子ども>

「お母さんがお弁当作るのいやなんだって」と告白する。「コンビニで買って入れて、といえば」とアドバイス。

ネグレクトの子どもは保護されにくい。自分からは言えないから。しかし上記の例や一日1食の子ども、歯磨きのできない子ども(ネグレクトの子どもはたいてい虫歯だらけ)、顔を洗わない子ども、パジャマに着かえない子ども、雨戸を閉めたままの家、などたくさん。先生たちが気づきのアンテナを張り、社会資源を見つけてそれにつないでいくことが大事。子どもを下から支えて学校に送り出せるように。

学校には福祉機能も求められる。一番子どもが相談しやすい場所のはず。自信や夢や希望を見出す場。負の連鎖を断ち切り、自らの生活を築いていく場所。
高校中退を止めたい。大人になる過程で異性との関係。中退すると所属がなくなり、手を差し伸べるのが難しくなる。
→地域が大事。学校では移動があるが、地域はずっと。地域で力を合わせて子どもを応援する。地域から学校へアプローチも。「だんだん」から発信を!
自分もこんなふうになりたい、展望を持てるように。
人として自分の頭を使って自ら主体的に生きる力を。
孤立していると相談しにくい。安心できるような場を。

 

社会が、家庭が、もっとゆるやかにならないと問題は起こり続ける

児相の課題

障害児への対応は外して、虐待だけに特化したほうがよいのではないか。今は、虐待対応でいっぱい。「子どもを返せ」と殴り込んでくる親。職員がワイシャツを破られたことも。児相設置には相当な覚悟が必要。一時保護所、最長2カ月。横浜市は学校に通える児相も持っている。

 


池上会館にて

「こども笑顔ミーティング・ シンポジウム」開催決定!

みんなが“笑顔の街”の創り手!

2018年1月28日(日)13:30~17:00

お父さんも、お母さんも、先生も、商店の人も、町工場の人も、だれでもいっしょに大好き
な自分の街のこと、ここで生きる子どもたちのことを考えましょう。

「子どもにやさしいまちづくり 

   ~子どものいのちを真ん中に~」

 

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