ドキドキ、車いすデビュー

2019年1月5日 09時46分 | カテゴリー: 障害者福祉, 高齢者福祉

公共交通に感謝

股関節を痛めたせいで、しばらく車いす生活をしなければならなくなりました。
お正月、実家に弟妹家族が集まりますが、果たして私も車いすで実家のある埼玉県狭山市まで行けるのか、公共交通は利用できるのか、初めての経験なので心配でした。JR山手線五反田駅から乗車、高田馬場で西武新宿線に乗り替え、狭山市駅までの旅です。

あらかじめ西武新宿線高田馬場駅に問い合わせると「乗車するときにまず五反田駅でその旨を話してください、そうすれば連携してサポートしますから。高田馬場での乗り換えではエレベーターのあるビッグボックス側からご乗車ください」というような丁寧な返答をいただきました。

 

公共交通、車いすの旅、五反田→高田馬場

さて、当日、五反田駅の中央改札、向かって右の車いす用の入口で目的地を伝えました。すると係員が伴ってくださり、エレベーターに乗りホームまで行き、「この位置から乗りますから」と位置を指示してくれました。係員がステップを持ってきて電車の来るのを一緒に待っている間、係の人に「車いすの人は乗る場所が決まっているのですか」と尋ねると、「そういうわけではないですが、次に来る新型車両は5号車の後ろ側に車いす用のスペースがありますから」という返答でした。

 

 

 

 

 

 

 

JR山手線、五反田駅にて。駅員さんがステップを持って電車の来るのを待っているところ

 

電車が到着するとホームと車両の間にすばやくステップをかけてくださり、乗るのを見守ってくれました。後ろで「お気をつけて」という声が聞こえます。乗り込むと確かにその車両(E234系)には車いすやベビーカー専用のスペースがあり、車内の色合いは明るく広々と感じました。

 

 

 

 

 

 

 

ステップをかけるところ

 

 

 

 

 

 

JR山手線 E234系 5号車 優先席

 

高田馬場に着くとその車両の出口付近のホームで係員がステップを持って待っていてくれました。電車が到着すると回りを見計らってすばやく車両とホームの間にステップをかけてくれたのでスムースに降りることができました。

 

 

 

 

 

 

 

車両とホームの隙間

 

高田馬場→狭山市

次は西武線への乗り換えです。高田馬場駅は駅構内で西武線と繋がっていますが、エレベーターを利用するにはいったん外に出て、ビッグボックス側の西武線乗り場から入らなければなりません。その改札で狭山市まで行きたい旨を伝えるとまた係員がエレベーターからホームまで伴ってくださり、電車が到着すると車両とホームの間にステップをかけてくれるのでした。狭山市駅に着いたら、やはり狭山市駅の係員がステップを持って待っていてくださり、すばやくステップをかけて道を作ってくれるのです。

 

 

 

 

 

 

 

高田場場駅エレベーター内の注意書き(車いすは道の傾斜に影響されやすい)

 

 

 

 

 

 

 

西武新宿線狭山市駅のエレベーターに乗るところ
(車いすの進む道と点字ブロックのラインがはっきり分かれているので車いすに乗っていて震動が少なくてすむ)

 

 

 

 

 

 

 

狭山市駅

 

鉄道間の連携プレー

こうして無事に狭山市に着いたのですが、この一連のサービスは帰路も同じで、親切なてきぱきとした連携プレーに感動しました。帰路のJR高田馬場駅では山手線に乗る際、ホームの案内時に「降りる五反田駅ではホームが狭いところもあるので、こちらから乗りましょう」と降車駅の状況にも配慮しているので驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

帰路・狭山市駅にてステップをかけたところ

 

五反田駅に着くと今度は東急バスです。運転手さんに事情を話すとバス付属のステップを広げて乗せてくださり、行き先を告げておくと帰りも同じようにステップを出してくださり、降りた後は「お気をつけて」の言葉に見送られて家に帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

東急バス 中から見たステップ

 

 

 

 

 

 

 

ステップを持ち上げて広げ、道路におろすところ

 

 

 

 

 

 

 

東急バスを見送る。公共交通のみなさま、今日はお世話になりました!

 

バリアフリーの環境整備、ハードとソフト

車いすでの初めての公共交通利用でしたが、駅連携、鉄道会社連携のサポート体制、バリアフリーのソフトの一端を初めて知り、そのスマートなサポートを大変ありがたく感じました。

しかし、古い駅の構内などハードの面ではまだまだ環境が整わないところがあることでしょう。コミュニケーションをとりながら、車いすユーザーが気の付いたことを提案していくことで、今後さらに環境がよくなっていくにちがいありません。私も今回の経験で、外に出る勇気が少し湧いてきました。これから日本は超高齢化時代、車いすユーザーはますます増えることでしょう。バリアフリーの環境整備のために一端を担えればいいなと考えています。車いすユーザーが遠慮しないで堂々と公共交通を利用し、活躍できる社会をめざして。