【ご報告:1】みんなでつくろう! 子どもが輝くまち・大田 「子どもの笑顔を社会の真ん中に」

2019年2月18日 00時33分 | カテゴリー: 子ども, 子育て支援, 市民活動, 政策, 教育

講演会

「子ども食堂」6年間の歩みと

「だんだん」の活動からみえたこと

近藤博子

(気まぐれ八百屋だんだん店主) 
2月17日 大田区消費者生活センターにて

 

タイトル

 

近藤さんが地域の子どもたちとの触れ合いの中から活動を広げていった軌跡をお聞きしました。いきいきとした「だんだん」の空気感を感じることができて、生きる上で“大切なこと”をしみじみと感じ、感銘を受けた1時間でした。だんだん子ども食堂は、今、社会が求めているものを教えてくれています。

 

 

 

 

 

 

 

近藤博子さん

 

大田・生活者ネットワークは、生活に密着した課題を解決するために市民政策を議会に届けています。この講演から学んだことを政策に生かしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

司会をしている北澤

 

子ども食堂を始める前の話

・話を聞いてほしい人がいっぱい
八百屋をやっていると野菜を買いにきて身の上相談をする人が少なくない。あるご高齢の方は「一日一言もしゃべらないことがある」という。八百屋をやる前は外勤だったので、気が付かなかった地域のこと。若いお母さんも子どものことでちょっと相談したいことがあるもの。

・ワンコイン寺子屋
自分の娘のこともあり、ちょっと勉強を教えてもらえる場がほしいとKさんに相談。ワンコインでの学習支援を開催。“勉強のやり方”を教えてもらえるので子どもたちに喜ばれる。夏休みだけのつもりでいたが、姉弟が多くて塾代が払えないとか、普通の塾ではついていけるかどうか不安という子どもたちが存続を頼みに来る。近藤さんはおやつ係でみそ汁やうどんを出した。冬は焼き芋やお餅を焼いた。東京新聞が大きな記事にしてくれたおかげで、ボランティアまで集まる。

・みちくさ寺子屋に
ボランティアが集まったことでワンコイン寺子屋とは別に、平日の放課後、無料で、学生ボランティアや教師経験者にちょっと宿題を見てもらったり、遊ぶことのできる「みちくさ寺子屋」を始める。友だちをたくさん連れてきて、かくれんぼなどをする子どもたち。児童館と見まがうほど。

 

 

 

 

 

 

 

近藤博子さん

 

こども食堂の誕生・2018年8月28日

・給食以外の食事はバナナ1本の子どもがいる話から
ある小学校の副校長に母子家庭の母親が精神を病んでいて食事を作れず、給食以外の食事はバナナ1本の子どもがいる話を聞き、ほおっておけないと思う。それから1年半、温めていた構想、子どもだけで来ることのできる「こども食堂」を開始。当日、18人の子どもたちが子どもだけで来てくれる。“子どもだけで行ける”ということは子どもたちの中で話題になっていたようだ。

・子ども食堂のめざすもの
貧困の子どもを助けようと思ったわけではない。今の子どもたちは宿題がいっぱい、塾に行っている子どもは塾の宿題もある。とても忙しそう。学校で何か嫌なことがあったとしても、その怒りをぶつける場所や聞いてくれる人がすぐにはいないことも多い。適度な距離感で、頼まれたらすぐに出動できる“見守りのおせっかい”になりたい。温かい共感の輪が広がればよいと思っている。全て自分のところで解決できないが、むしろ他のだれかに頼ることで、“下支えの力”が強くなってくる。

 

 

 

 

 

 

 

近藤博子さん

 

子どもたちの成長を応援・成長した子どもたちが支える側に

中学2年生の子どもが夜間中学に通っている“おばあちゃん”に勉強を教えてあげた。そんな時は子どもたちをものすごく褒める。褒められている先輩を見て、後輩が学ぶことにもなる。学校と家以外で、人と出会う場所、安心できる場を作りたい。大家族のようにごちゃごちゃの中であってもよいのでは。そんな中で孫を見つめるように子どもたちを見ている。叱らなければならないときは、しっかり叱る。メリハリは大事。不思議と怒られてもまた子どもは来る。

 

 

 

 

 

 

 

会場いっぱいの人

 

・歯科衛生士として
児童館で「すくすくネット」の会員となり、若い母親や子どもとの触れ合いや大田区へも意見を言える場面がある。また歯科衛生士として歯みがき指導に保育園や保健所に行くことがある。ひたすら丁寧に子どもの歯を磨いてあげる。子どもには「歯をきれいにすると気持ちがいい」と感じてもらえればいい。口の中を見ると、ほったらかしにされているかどうかがよくわかる。

・だれでもみんな活躍できる社会に
子どもには笑顔でいてほしい。そのためにはみんなが活躍できる社会であってほしい。赤ちゃんでさえ、その存在で周りを喜ばせることができる。今、子ども食堂に通っていた子どもが高校生になってボランティアをしてくれている。とても頼りになる。選挙権は18歳からになった。政治のことやまちづくりのことを子どもたちとも話していきたい。話を聞くこと、聞いてもらうことがいかに大切なことか、子ども食堂が気づかせてくれた。

 

 

 

 

 

 

近藤さんと北澤

 

【ご報告:2】2019年統一地方選挙 大田・生活者ネットワークの政策発表 の記事に続きます。