車イス日記・車イスダンスの世界 障がいがあってもなくても人生を楽しむ

2019年5月20日 22時32分 | カテゴリー: 市民活動, 障害者福祉

5月19日、大田文化の森の多目的室で「ハートリィダンスパーティー」が開催されました。
華やかなドレスに身を包んだ女性、スーツ姿の男性が大勢、集まっていました。車イス用の席が広く設置され、車イスのお客様も多くいらしていました。
主催者の古田博子さんのご挨拶は、バリアフリーのダンスパーティーをするのが夢だったと。第1回目のバリアフリーダンスのパーティーが大田区で開催されたのです。

主催はT&Fスタイリッシュダンス

 

 

 

 

 

 

 

主催者の古田博子さん、野呂恵子さん(大田区議会議員)、富永一さん(中央区議会議員)

 

型ではなくてコミュニケーション

多彩なプログラムの中に、健常者と車イスに乗っている人とのダンスがちりばめられていました。車イスの世界選手権に何度も出場しているダンサーの舞はさすがに優雅でした。3時間のプログラムでしたが、ダンスも様々、ワルツ、タンゴ、ジルバ・・・、それに参加型あり、プロダンサーのダンス披露ありで、うっとりしたり、うっすら汗をかいたりと、飽きることのない楽しい時間でした。健常者と車イスユーザーの組み合わせのダンスには私も参加してみました。車イスだとなかなか健常者とテンポが合わないので、どうすればよいのかな、と思っていると、指導者の古田さんが「共にターンをするとき、車イスの方が時間がかかるなら、健常者は2度ターンをすればよいのよ。型ではなくてコミュニケーションよ、ちゃんと相手を見ていればダンスは踊れるもの」と指導されていました。

 

 

 

 

 

 

世界選手権に出場した男性と主催者、古田さんのダンス「アルゼンチンタンゴ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可憐なドレスに身を包んだ少女の美しい舞と笑顔

 

 

全国障害者スポーツ大会、今年は10月に茨城で

いきいき茨城ゆめ国体・ゆめ大会2019 

茨城からもダンスチームが参加していました。今年の国民体育大会は茨木で9月に開催されるそうですが、オリンピックのあとにパラリンピックが行われるように、国体の後に全国障害者スポーツ大会が行われるそうです。車イスダンスは国からの認可が下りて「オープン競技」になったとのこと、喜ばしいことではありますが、自費開催なので資金集めが大変だということでした。

 

車イス世界選手権に何度も出場している松木正子さんと

ダンスは35歳から始めて、体にマヒがくるようになってからは車イスダンスを始めたとのことです。世界選手権ではドイツ、ベラルーシ、インチョンなどに出向いたとのこと。病院通いが忙しいほど、いくつもの病を抱えている松木さんですが、ダンスを楽しんでいる日々。病がありながらも踊れることで、「生かされている」と感じるそうです。
松木さんをはじめ、ダンサーたちの生き生きとした笑顔が印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界選手権に何度も出場した松木さん

 

バリアフリーに貢献、「無段差くん」を開発した中央区議会議員

ダンスパーティーに招待されている一人に中央区議会議員の富永さんがいました。富永さんは自宅が料理屋なので、段差のある店の入口をなんとかできないかと考えた結果、店ではなく障害者の方が段差を解消する道具を持っていた方が何かと便利ではないかと考え着いたそうです。研究を重ねた結果、生み出されたのが「無段差くん」です。ダンスパーティーではこの「無段差くん」が紹介され、多くの車イスユーザーが関心を持ったようでした。(私も!)。そしてこの段差解消スロープを実際に作ったのは、なんと大田区の町工場だというので、うれしくなりました。

車いす用パーソナルスロープ 無段差くん

 


私にとってダンスは縁遠くて、小学校の時のフォークダンスで、好きな男の子と手を繋げるのを楽しみにしていた記憶があるくらいです。今日、見ていて感じたのは、ダンスは体をのびやかに動かすことの心地良さもあるでしょうが、手をつなぐ、腰に手を回す、肩につかまる、そんな肌のぬくもりを感じるスキンシップにも魅力があるのではないかということ。きっと本能的にエネルギーを与えられるにちがいありません。指導者の古田さんが健常者と車イスユーザーのダンストライアルのときに「もっと近づいて!」と何度も言われていたのは社会の中でも“もっと近づこうよ”というメッセージだったのかもしれません。

ハードもハートもバリアフリーに!

 

 

 

 

 

 

 

帰りにロビーで松木さんにお会いしました!