「道路舗装を求める陳情」についての討論 -大田区議会第2回定例会のご報告【3】

2019年6月30日 12時19分 | カテゴリー: 議会報告, 障害者福祉, 高齢者福祉

第2回大田区議会定例会においては、23本の陳情の採決が行われましたが、その全てが「不採択」となりました。それらの陳情には大田区全体の福祉向上に資する提案もあり、大田区議会はもっと真摯に区民の声を受けとめるべきだと感じました。大田・生活者ネットワークの陳情採択を求めての「討論」を報告します。

 

大田区の歩道は高齢者や障がい者にやさしいか? 歩道を平たんに

「道路舗装を求める陳情」への採択を求めた討論の全文です。

「大森町商店街の道路舗装についての陳情」に採択を求めて討論いたします。
これは、道路舗装において、ブロックのはめこみ式ではなくて、平らなアルファルト舗装にして、ガタガタ道路を改善してくださいという陳情です。

私自身、車イスに乗るようになってから、道の形状による体への影響の大きさがわかるようになってきたので、この陳情者の歩行器を利用して買い物に出かけているご苦労を推察することができます。

歩道の形状は、大きく分けて、平らなアスファルトが使われている場合と、ブロックのはめ込み式のものがあるのではないかと理解していますが、車イスや歩行器、バギーなどの場合は、平らなアスファルトの方がスムースに進むことができます。はめ込み式のブロックの場合は、小刻みに震動があるので、私の場合は当初、腰が痛く、しかも骨盤の骨がもろくなっているので、小刻みな震動が大変体に応え、骨への影響が怖くてブロックの敷いてある歩道よりコンクリートの車道を通りたくてしかたありませんでした。またはめ込みブロックは、時には部分的に浮きあがっていたり、ずれていたりと大変走行しにくい状況もあります。

 

 

 

 

 

 

 

歩道に使われているブロック

 

 

 

 

 

 

 

ところどころ浮き上がったりする

 

 

 

 

 

 

 

アスファルトの歩道

 

 

神戸市バリアフリー道路整備マニュアルには、こうあります。

歩道等の舗装は平坦ですべりにくく、かつ水はけのよい仕上げにするという原則が述べられ、このような説明があります。

一般的に視覚障がい者は、歩行時に使用する白杖が、舗装の目地等にささり、歩行 しづらいと言われている。また、車いすの走行についても、舗装の目地から来る振動 が体調に異変を来す可能性があるとも言われている。 さらに高齢者・障がい者等は、その運動能力の低下等により、少しの段差による歩 行中のつまずきや滑りによるふらつき、転倒の頻度が健常者よりも高いため、これを 防止する観点から、舗装面を平坦に仕上げなければならない。 このような状況をふまえ、歩道等の舗装に関しては、平坦性に配慮した、舗装材の 選定を行う必要がある。 平坦性に配慮した舗装材となると、舗装目地のないアスファルト系舗装材が最良で ある。 しかし近年、景観性、維持管理面等の観点から、インターロッキングブロック等の 使用頻度が高くなってきている。そこで、インターロッキングブロック等の使用に際 しては、なるべく目地が少ない大型のブロック (20×20 程度)を使用することとし、目地の空きの少ない福祉対応型の使用を行うものとする、と具体的に書かれています。

これから高齢人口が増える中、安心して外を歩ける環境作りは非常に大切です。どこの病院でも整形外科は高齢者でいっぱいで、ひざが痛い、腰が痛い、ころんだという話ばかりです。できるだけ若い頃から運動を心がけることももちろん大事ですが、道が悪いせいで、ころんで病院通いの人が増えることがないように、大田区は出来るかぎり、道を安全歩行ができるように整備するべきです。高齢者も障がい者もだれもが、街にでて、活躍できる社会をめざすべきであり、街作りには区民の声を生かしていくべきです。以上、討論といたします。

神戸市バリアフリー道路整備マニュアル