ひとりの「困った」に寄り添う つながる“市民事業”  ピッピ・親子サポートネット訪問記・その3

2019年7月4日 16時38分 | カテゴリー: 女性, 子育て支援, 市民活動, 都市環境・子ども

子どもの育つ権利が保障され、喜びを持って子育てを楽しめるコミュニティ作り

今回、理事長の友澤ゆみ子さんの案内で横浜市認可保育園の「ピッピ保育園」と家庭的保育事業「りとる・ピッピ」を見学させていただき、法人のめざすことや他の事業についてもお話をお聞きしました。

 

 

 

 

 

 

 

りとる・ピッピ(小規模保育事業)

 

0~2歳児、定員12名。マンションの部屋を二つつなげて活用している。畳の部屋があり、普通の家の雰囲気。
押入れをおむつ取り換えの台にする工夫している。ベランダでは三輪車や夏はビニールプールで遊ぶことができる。

 

 

 

 

 

 

 

りとる・ピッピのベランダ

保育園をはじめ、おやこ広場や学童保育、放課後デイサービス、相談支援事業、ヘルパーステーション、そして空き家を活用した「大場町みんなのいえ」は、保育園とデイサービスとまちのサロンを一体化した多世代交流の場となっています。ピッピ保育園では若者の就労支援にも取り組むなど、常に「必要」から活動を生み出しています。

一つの事業を行っていると次の課題が見えてくる、その課題を解決するためにまた次の事業を起こす、制度を整え、社会を変えていく、NPO法人ピッピ・親子サポートネットの常に「必要」を満たしていこうとする“チャレンジ精神”に感銘を受けました。寄り添いながら解決に向けてつないでいく“ソーシャルワーク”は、地域にとって大きな財産にちがいありません。

 

 

 

 

 

 

 

ピッピ・親子サポートネットの多様な窓

訪問支援の大切さ “つなげる”

産後うつなどで外に出られない人へのアプローチが大きな課題とのこと、「ヘルパーステーションみんなのいえ」では2008年から訪問介護・居宅支援・産前産後支援ヘルパー派遣の事業を開始している。
現在、横浜市では産前産後ヘルパーの派遣事業として出産後5カ月(多胎児の場合は出産後1年)未満で、家事・育児支援として20回使え、(1回2時間以内1,500円)、みんなの家へもヘルパー派遣の要請が多い。

産前産後ヘルパー派遣事業(横浜市)

訪問して様子を見ることで、多様なサービスにつなげる場合がある。たとえば、母親の休息が必要だと思われたときは、「一時保育」を紹介するなど、個別支援から多様なサービスへとつないでいける「訪問支援」の意義を実感するとのこと。

 

NPO法人ピッピ・親子サポートネットの基本姿勢

ひとりの「困った」に寄り添うことから始まる
・働いていてもいなくても預かる・・・一時保育がカギ
・ともに育ち、ともに暮らす・・・障害があっても、高齢になってもその人らしく
・場を開く・・・いつでも立ち寄れて、いざというとき役立つ場所に
・人を活かす・・・多様な生き方や働き方を応援(短時間就労など)
・現場から社会をかえる・・・子育て・介護を社会全体で支えるしくみをよりよくする

 

 

 

 

 

 

 

大事にしていること

 


 

私たちは、ともするとすぐに行政サービスを求めがちです。しかし複雑化してきているこの社会に必要なものは、新しい仕組みでしか対応できないかもしれません。
NPO法人ピッピ・親子サポートネットの実践は、子育て応援の在り方や働き方も含めて、私たちが社会を創っている主人公であるという“市民自治”の在り方も教えてくれているのではないでしょうか。