第4回ユニバーサル駅伝大会

2011年6月5日(日)大田スタジアムにて

6月5日(日)は、大田スタジアムで、
第4回ユニバーサル駅伝大会 が行われました。

小学生・60歳以上の方・目の不自由な方・車いすを使用されている方・フリースタイル(誰でもOK)などの5人チームで、5区間をタスキでつないでいくのですが、

そこに、中高生の伴走サポーターとチームをまとめる役割の学生が加わり、10人で協力して行う競技です。

イベントは往々にして、その日の「結果」だけに目がいきがちですが、このイベントは
「お互いの違いを知って共に支え合う」ことを目指しているので、前後を含めての関わり合いの時間が大事にされています。

たとえば、
「違いを認め合って、支え合うことの楽しさを体験する」ことが主眼ということで、伴走をする学生たちは、この大会の前に、研修を行って、支えることの意味を学びます。

そして、当日は、競技に入る前に「チーム内コミュニケーション」の時間がたっぷりとられています。

おもしろいのはチーム名を決めたり、「予想総合タイム」を設定することです。つまり早く走ることが「勝ち」ではないということです。

そのとおりに、表彰式では、総合タイムに近い「ジャストタイム賞」や主催者側の発表するビックリタイム賞に歓声があがりました。

そして、競技のあとは、チームでの交流の時間がたっぷりあるのです。

また、昼食をはさんだあとの、アトラクションも楽しいものでした。フラダンスやスポーツバトン・和太鼓の演奏・・・
華やかな技が披露され、楽しませていただきました。

子どもからご高齢の方まで、また目の見えない方、聞こえない方、車椅子の方と様々な人が一同に集まって、しかもお客ではなく、選手として参加して、一体になる、こんなイベントはなかなかないのではないでしょうか。

また、目の見えない方や車いすの方と関わることで、どのような手助けが必要なのかを実際に行い、理解できるというのも貴重なことだと思います。

このような経験は日常生活でもどんどん活かしていきたいものです。もちろん、手助けという側面だけでなく、友だちになって交遊を深めるのもいいですよね!

みんな持っている優しい気持ち、それを発揮できるチャンスのひとつとなったイベントだったのではないでしょうか。
楽しそうな小学生や中高生の笑顔を見ていて、心からそう思いました。

見学に来ていた、他の自治体の議員が、「福祉というとすぐ補助金という発想になりがちだけど、こういうのが本当ですよね。みんな生き生きしているもの」とおっしゃっていました。

「支え合うこと」を楽しく展開させていくこのイベントの発想に、大田の市民力の底力を見せていただいた思いでした。