リニアモーターカーって? 大田区にできる「非常口」とは? 説明会等のお知らせ
大田区議会 都市・環境委員会で、中央新幹線(超電導磁気浮上式リニアモーターカー)に関しての「環境影響評価準備書(東京都)のあらまし」というパンフレットが配られました。
環境影響評価をしたけれど、大気質・騒音・振動・低周波音・水質・地下水・水資源・地形・地質・地盤沈下・土壌汚染・電波障害・生態系などに関して悪い影響はありません、というアピールのパンフレットです。
最高速度505㎞/hで東京から名古屋を40分、大阪までを67分で結ぶといいます。地下何メートルの深さを走るのでしょう。都会の地下は、もうすでに混雑していると思われるので、相当深く掘るのではないでしょうか。にわかには、環境に影響がないとは思えません。
リニアモーターカーに関して詳しくはこちら ⇒JR東海の超電導リニア公式ホームページ
平成26年着工予定、平成39年に東京・名古屋間が開業予定だそうです。
さて、大田区に関係する場所といえば、「非常口」が洗足池にできるということです。どのような工事になるのか、詳細はまだわかりません。
未知の乗り物ですから、安全かどうか、環境への負荷はどうか、など、相当慎重に進めなくてはなりません。以下、準備書の閲覧と説明会のお知らせです。
そもそも、リニアモーターカーは、絶対に必要なものなのでしょうか。そんなに早く移動しなければならないのでしょうか。
これから急激な人口減少や高齢化が進む中で、必要なのは、地域で暮らすための生活の質、福祉的な環境整備であって、高度経済成長時代のような、高く、大きく、早くを目指す工事はもういらないのではないでしょうか。そんなことをしている余裕はないのでは!?
日本は、今、1千兆円という借金をしています。 アベノミクスに加えて、東京オリンピックが、建設ラッシュを加速させるでしょうが、現在の大田区の高齢化率は21%。先日、視察に行った先 の岩見沢市は40%でしたが、どう逆立ちしても日本全体がもうその流れには逆らえないのです。
だとすれば、何を優先していくべきか、大きな方向転換を迫られている時ではないでしょうか。
高齢社会に借金とコンクリートばかりを、これからの世代に残していくのでは、あまりにも無責任です。経済活性化は、安心して暮らせる土台があってこそ、です。リニアより、ゆっくり走る人力車で、お年寄りが買い物したり、人と集う場にでかけられる地域社会をつくるのはいかがでしょう。