福島県双葉町前町長 井戸川克隆さん講演会 に 行ってきました

 今日は、原発事故から3年目。 日本はここから何を学んだのか。原発関連死1000人を超える(東京新聞)と。 苦しみに寄り添うことから、新しい国を創っていけないのか。 井戸川さんの言葉をかみしめます。

福島県双葉町前町長 井戸川克隆さん講演会   2014年3月8日 大田区入新井集会室   主催:放射能健康診断100万人署名南部実行委員会
井戸川克隆さんは、2005年~2013年、町長を務める。福島第一原発の重大事故を受け、福島県の首長の中でただ一人町民の県外避難を実現させた。ジュネーブの国連人権理事会総会に赴き、原発事故後の福島の窮状を訴えた。放射能健康診断100万人署名全国実行委員会実行委員長。

福島の現状

レベル7、最大級の事故・住民対策置き去り・核のゴミ放棄・被ばくさせ続けている・汚染水打つ手なし・国民に核のかたづけ・「事故は絶対起きない」と事故防止対策怠った東電・住民(国民)への謝罪なし・避難区域が線量の高さに基づいていない・県土の安全確認未だ・県民にぶらぶら病(疲れやすい・思考力・活気なくなる・あきらめ)・山など除染無理・メディアは安全キャンペーン

事故収束宣言の顛末

収束のプロセスを公表すべき・収束宣言でだれが利益を得る?・作業員の待遇悪化・現場に嫌気・被ばく管理いい加減に

再稼働するなら

政治や行政が決めるのではなく、住民(被害者になる可能性のある人)が決めるべき・帰還計画/救済計画/復旧計画を作るべき

日本は民主主義国家ではなく資本主義国家か

電力会社も国もうそをつく・国民の知る権利を侵していないか(爆発翌日、スピーディー公表せず)(震災前、巨大津波の「いつ起きても」の記述を削除〔地震調査委員会の報告書、文科省と東電が非公式会合で/2012年2月28日 東京新聞〕)・自治体を一民間会社が壊すということが許されるのか・オリンピック、少子化が進む中、巨大な建物たくさん建てて、将来負担は?


自治体の長として、どうしたら住民を守れるのかを真剣に考え、そのために「おかしいことはおかしい」とはっきり発言し、果敢に闘ってきた井戸川さん。今また子どもたちの未来のために日本全国を回っていらっしゃいます。覚悟のすわった、重い言葉、印象的でした。
「子どもたちを守るために遠慮はいらない」 「この原発事故と福島県民、例えると、交通事故のひき逃げだよ」 「民主主義の原点に戻らなければならない、子どもたちのために」 

井戸川さんといっしょに