川崎市子ども夢パーク “時間を忘れて遊ぶ”

子どもが本気で遊べる公園を、と創られた公園。この川崎市子ども夢パークは、何をして遊んでもいい公園です。「ケガと弁当は自分持ち」で。

子どもは今そこにあるものを使って、自由な発想で、「考える」「つくる」「こわす」を繰り返しながら、遊びを生み出していきます。特に、水や土、木材は子どもの大好きな素材であり、遊びが無限大に広がっていく素材です。

ところが、今、水遊びや泥んこ遊びができるところはあるでしょうか。公園といっても、ボール禁止で、思いっきり走れるほど広くないし、木登りできる木もありません。ましてや、火を使うなんて、とんでもありません。

子どもの冒険心や挑戦する力は、「やってみる」ことから始まり、痛い思いもしながら、力をつけていくのではないでしょうか。「子どもがありのままの自分でいられる権利」「冒険する権利」「失敗する権利」ってちゃんとあるのかな、と現在の状況は考えさせられえます。

7月12日の川崎市子ども夢パークの様子です。

プレーパークのルール

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
はだしで、どろんこになって遊ぶ女の子。
 泥をひたすらこねた後は、板で橋を渡しています。
 安心して渡れるように、泥でしっかり補強しています。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
タワーに乗って、水を掛け合っている女の子たち。
 強い日差しに負けないような水しぶきが広がっています。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
かまどを作って、火を焚いて、ジャガイモや枝豆、マシュマロを
 焼いて食べた子どもたちは、火の後始末をしています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
ウォータースライダー。何度も何度も上っては下り上っては下る子どもたち。
 でも微妙に滑り方、飛び込み方を工夫しています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
全天候型広場“たいよう”で、バスケットゴールにボールを投げながら、
 走り回る子どもたち。中高生くらいでしょうか。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
他にも公園をぐるりと囲んだ細い道では、自転車やボード遊びができたり、小さな子ども連れには、「ゆるり」というスペースで子どもを遊ばせながら、大人がほっとできる場所もあります。

川崎市子ども夢パークは、
川崎市子どもの権利に関する条例」を実現する施設。
権利主体としての「子どもの最善の利益」をすべての子どもが享受できることをめざしています。

【子どもの、人間としての大切な権利】

安心して生きる権利
ありのままの自分でいる権利
自分を守り、守られる権利
自分を豊かにし、力づけられる権利
自分で決める権利
参加する権利
個別の必要に応じて支援を受ける権利

1万平方メートルの敷地の夢パーク。その3本柱は以下だそうです。

【1】 子どもの活動拠点
川崎市長に子どもの意見を届けるための「子ども会議」の事務所があります。他にも夢パークの運営に意見を表明したり、参画するための活動が展開されています。

【2】  プレーパーク(冒険遊び場)
土、水、廃材、工具などを存分に使え、木登りやたき火もできる。どろんこになったら、施設内にシャワーもある。自分の責任で自由に遊び、自分で決めたり、危険を判断できるようにしています。全天候型として、バスケットや卓球のできる広場やログハウスもあります。

【3】 フリースペースえん
主に不登校の子どもたちの居場所。毎日お昼ご飯を一緒に作って食べるなど、暮らしをベースに、自分らしくありのままでいられることをモットーにしています。