知っていますか? 外遊びの大切さ プレーパーク 子どもの“危険察知能力・自己防衛能力”を育む
“子どもは自ら育っていく力をもっている”
天野秀昭さん
(大正大学特命教授・羽根木プレーパーク初代プレーリーダー)
子どもは環境から吸収し、学んでいきます。
★ころんで歯を折る子どもが増えている
転んだ時、真っ先に手をつくべきなのに、とっさに体が動かない
そんな体に誰がした?
走ることを止めていないか。転ぶことを止めていないか。
転びながら、上手な転び方を覚えていく。
体力に見合ったケガしかしないもの。体が小さければ衝撃も大きくないはず。
★育つということは、やったことのないことに挑戦していくこと
自分の限界を思い知っていく経験。
→体が自然に動いていく俊敏性、危機察知能力
小さなケガで大きなケガを防ぐことに。
★危険から遠ざけることで、子どもの育ちを阻害してはいないか
大人は責任問題というけれど、本当に守っているのは?
子どもの身? 自分の立場?
出鼻をくじくことをしていないか。心を折ることをしていないか。
ケガは治るけど、心が折れたら、あとに響く
子どもからエネルギーを奪っているのは誰?
大人は本当に子どもを育てようとしているのか?
★遊ぶこと(内側からわきおこるもの)は成長そのもの
→人の力を回復させる、自分で自分をケアしていく
大人:阪神淡路大震災の後、しばらくして、大人は体験を語りだした。
(言語化して心に収め直す)
子ども:地震ごっこ、火事ごっこ。
(コントロールできない経験を自分の心の中でコントロールする。
体験しなおしながら、自分を収めている)
→体を動かすと心が動く
★都市化・多大化・少子化の問題
すべての子どもを大人の管理下に置く
公園をつくっているのは大人
滑り台は上から滑るもの?
→ 下から上って、階段を飛び下りてもいいのでは?
くんずほぐれつで遊ぶ
→ 本当のコミュニケーション
砂場は子どもの楽園です
★脳の発達と体の発達
2~3歳で、脳の成長は完了。9歳までの外遊びほど、大切なものはない。
運動 → 自律神経・免疫系・内分泌系を司る動物脳の発達に影響。体力。
乳幼児の遊び場所が屋内だけ。とんでもない。
ストレス → 長期にわたるストレスは免疫力を落とす
木に結んだハンモック、けっこうなスピードで、振られています
★アイデンティティを支えるもの
「快・不快」は長期記憶になる。これがないと「小さい頃の記憶のない人」に。
アイデンティティ(“私”という根っこ)があれば、くずれることはない。
主体になる、ということ
主体になること、は発信することにつながる。
消費者(受け身・サービスを受けるだけ)ではなく生産者
管理者がいて、管理者のいうとおり×
★小学生のうちにさせたい3つのこと
自分で考え、自分で決めて、自分で行う
★第3の大人の必要性
教師は第2の大人
プレイリーダーは、ちょっと斜め。縦関係ではない、第3の大人。
親の辛さ→しつけなくてはならないと思うと人の目が気になる。
時には、「もう、うちの子見れない、だれか見て!私、別の子見てるから」このような関係を網の目のように創るのが理想。第3の大人の連携で、子どもの育ちを支える。知り合いがいるという安心感の中で自分自身を表現できる。
まったりと。プレーリーダーに話をきいてもらう女の子
★子どもを放とう! 閉じ込めてはいけない!
だから、おすすめです!