大田区議会定例会が始まり、昨日は、出された議案について、質疑ができる日でした。私は、第56条「地域力を生かした大田区まちづくり条例の一部を改正する条例」についての質疑をしました。
「ま ちづくり」の中で、たとえば、「地区計画」は、その地域の一定程度の人が賛同すれば、住民主体で“その地域のルール”を決めることができる制度です。しか もルール作りに際して何が必要かを勉強するために大田区が専門家を派遣してくれるというありがたい制度です。緑の生垣を増やしていこう、とか5階建て以上 の建物は建てないようにしようとか・・・もちろん、計画の素案ができたら、多くの人と合意形成を図っていきます。実際、田園調布は土地の分割に際して、あ まり細かくならないように地域で取決めをしているそうです。
さて、今回の条例改正のポイントは、このような自分たちの町を理想に向けて計画しようというときに、“まず町会・自治会・商店会の承認を取らなければならない”という新しい条件が付け加わったことです。
もし「余計なことはするな!」「土地の資産価値が落ちたら困る」と町会や商店会の中のだれかが反対したら、スタートさえできないのです。区民が参加しづらくなるわけです。しかも町会や商店会には、大きな責任と負担が生まれるわけです。地域にケンカや恨みが生まれるかも。
この条例改正のことを町会長は知っているのか?承認にあたっての判断基準は?だれがどう判断するのか?町会に入っていない人はまちづくりに意見をいうチャンスはないのか?疑問がどんどん湧き上がってきました。
というわけで、質疑をしたので、その全文をご覧ください。
質疑に対して行政側の答えは、「議決してから(決まってから)町会には説明する」というものだったので、大変驚きました。こんな大事なことを事後報告で済ませるとは!
詳しい審議は都市整備委員会にて。
2月29日(月)10時より。
委員会採決は3月1日(火)10時からです。
ぜひ傍聴に行ってみてください。
区役所10階で手続きをすればだれでも傍聴できます。
写真は池上梅園。ちょうど7分咲きできれいです