ショパンを支えた男装の女性、ジョルジュ・サンド ~女性よ、大志を抱け!~
最初のフェミニストで、フランス共和制への政治活動にも参加、男装の新聞記者ジョルジュ・サンドは、おいしいブイヤベースを創って天才作曲家ショパンの才能を支えました。
今日は、鶴見区民文化センターにて「朗読と音楽で綴るジョルジュ・サンド物語・ノクターンの旅路」を観てきました。(原作・作詞:こやま峰子、朗読:かとうかず子)
とても興味深い物語だったので、少しご紹介をしますね。
19 世紀初頭、ジョルジュ・サンドは、格式の高い家柄に生まれ、祖母の影響で、高い教養を身につけますが、まだ当時は封建時代、女性が力を発揮する場所はあり ません。しかし彼女は女性の生き方を問う小説を書き、社会を女性の目で分析する新聞記者になります。離婚をした後、一人で子ども2人を育てるためには、自 立しなければならなかったからです。男装だと非難されながらも動きやすいからとパンタロンを履き(当時、フランスでは女性はドレス)、仕事を持って、自立 している女性はめずらしい時代です。彼女は多くの芸術家・文芸家と広く交流するなかで、ショパンに出会い、その才能を支えるために献身的な愛情を注ぎまし た。ショパンの名曲が生まれた背景には、ジョルジュ・サンドの“知性”と“愛情”、そして“女性の自立と自由を求める”同じ“感性”が繊細なショパンを全 身全霊で支えたことに深い感慨を持ちました。
時は、1848年の2月革命。フランスは国王ルイ・フィリップがブルジョア寄りの政策をとっ たことが発端で、労働者・農民・学生がデモとストライキを起こし、ついに国王は退位。王政が廃止され、共和制になるという時代の大きな転換期でした。ジョ ルジュ・サンドも共和制への政治活動に参加し、女性の権利拡張運動に身を投じたそうです。
さて、現代の日本に目を転じます。
日本は、女性議員比率、9.5%で、OECD加盟国では最下位。
これは残念。
もっと女性の感性を政治の場に生かさなければいけない、とつくづく思います。
“政治なんて私には関係ない”と言わないで。
女性よ、大志を抱け!
政治も芸術も家庭もすべて地続きなのですから。
と今日はジョルジュ・サンドの物語を知って、特にそう思いました。