第2回 『こども笑顔ミーティング』のご報告
2016年2月28日 消費者生活センターにて第2回『こども笑顔ミーティング』が開催されました。
内容をご報告いたします。
第1部 子どもの居場所報告
【1】ぷーさんの家
報告者:小野昌子さん
民生委員をやっていた時、子どもを一時、親から引き離した方がいいと思われる事例があっても、民生委員は自宅では預かれないというジレンマがあった。
平 成12年にヘルパーの資格をとる。他区では取り組んでいるファミリーサポートを大田区にも導入してほしいと働きかけた。ファミサポの制度ができても、それ では間に合わない事例があると自宅で預かる。お母さん自身が「私も預かってほしい」といったときは「お母さん、寝ていいよ」というとぐっすり眠りについて いた。
八王子市から逃げてきている小学校2年生、「お父さんが怖い」。手にたばこを付けられた跡がある。助成金は難しくてとれない。腕章を付けていると安心してもらえる。
虐待がなく、安心して子どもを育てられる地域を創っていきたい。
【2】いちごイニシアチブ
報告者:市ケ坪さゆりさん
虐待には、“子どもが大切にされていない”、“生命が大切にされていない”、と怒りを覚える。虐待を受けた子どもたちにも自己肯定感を持ってほしい。
児 童養護施設の子どもたちの誕生日をお祝いすることで、生まれたことを喜べるようにできないか、と考え、聖フランシスコ子供寮にボランティアに行く。2 歳~18歳の女の子、毎月3~4名を対象に、プロのスタイリストにきれいに装ってもらい、プロのカメラマンに撮ってもらった写真でフォトフレームを創って プレゼント。終わった子どもたちは、次の月の子どもたちのお手伝いを自然とするようになった。七五三のお祝いも始めた。「おめでとう」からわかることがあ る。虐待をしていた親も我が子が他人から褒められることで、かわいい、と思えて、うれしくなる。
職員について、苦労が多く、子どものそばに寄り添う立場なのに、疲弊してしまいがち。職員にスポットライトを当てることが必要。
児童養護施設の子どもたちには、“支援してあげる”のではなく、“共に創り上げていく仲間”という意識で関わっていきたい。今後、マンガのワークショップ、コーヒーのワークショップをやりたい。
【3】全国の取組調査から見えてくるもの
報告者:當間紀子さん、東近江市を例に
地域の課題は地域の人しか解決できない。地域の中で介護、高齢者医療、見取りを考えていく必要。「ご飯が食べられなくなったら、どうするか」自分自身の考えを持つことが重要。
隣りのおばちゃんが幼稚園に迎えにいってあげた。何かとっさの時に助けてくれる人がいるかどうかが重要。あの人に聞いてみると解決できるかもしれない。そう思える人が思い浮かぶようなネットワークを持つことが重要。
縦割り行政のなかで、家族が分断させられることは防がなくてはならない。これからは“地域まるごと支援”。
第2部 ワークショップ
グループに分かれ、自己紹介と課題に思っていることをシェア。
第3部 「こんなことをやってみたい」8人の発表
発表者ごと、テーマごとに分かれて実践に向けての話し合い
具体的にどのように実現させるか、発表