とっておきの池上! 「花のまち 池上さんぽ」
21日、近隣仲間で作る「サロンde池上」の例会でお散歩を楽しみました。
見慣れているつもりのお寺ですが、一歩踏みこむときれいな花が咲 き誇り、外側からみるのとはまた違う世界が広がっていました。ガイドを務めてくださった、大田・品川まちめぐりの会の桜井さんの説明で花の名所と共に日蓮 宗やそれぞれの寺の歴史を教えていただき、池上の奥深さを知る一日でした。今回は本門寺山門から東を回りました。
照栄院
外側はつつじが鮮やかですが、中に入るとクリスマスローズがたくさん植わっていて、きれいです。ここは、南谷檀林という僧侶のための学校で有名だったそうです。
照栄院のクリスマスローズ
養源寺
裏山にも広がる梅・桜・菜の花・つつじと次々に咲く花の寺として有名ですが、今は、菖蒲、オオデマリがきれいです。将軍吉宗が鷹狩で来訪したときは、御膳所 になったそうです。終戦までは尼僧寺だったそうです。塀を作らず開放的な作りにしているのは、地域との交流を大事にしているからとのこと、盆踊りやお祭り など催し物が多く、地域の人の場になっています。
養源寺の菖蒲
妙雲寺
樹齢400年の松の木が出迎えてくれます。京都の檀林の学長を務めた人が住職で、書家としてもすぐれていたそうです。前住職は反核運動家でもあったそうです。
長勝寺
池上で一番先に咲く桜がここにあります。日蓮の教えにより「不受不施」(施しをうけない、施しをしない)を貫いたために、幕府からは弾圧を受け、時の住職、日樹は信州飯田に流刑になったそうです。
堤方神社
妙雲寺が開所した神社。大きなクスノキが目印。
堤方神社のクスノキ
心浄院
日蓮が佐渡流刑のとき、日朗が度々訪ね、その後、日朗を慕ってきた佐渡の島民、小木氏が興した寺だといわれています。
法養寺
横2メートルを超える釈迦涅槃刺繡画像が保存されています。神田三河町、その後下谷寺町に移り、江戸城両御丸と大奥の祈祷所となりました。境内に稲荷大明神 が祀られたことで、多くの参詣人を集め、明治になって池上に移ってきました。火消したちがお参りにくるので、本門寺のお会式には、纏が加わるようになりま した。
法養寺
池上に住んでいながら、日蓮宗のことなど知らないことがいっぱいあり、今回のまち歩きで大いに興味を持ちました。自分の住んでいる街へ愛着を深めることができるのは、幸せなことです。私も人に案内できるようになりたいものです。
池上1丁目のあるお宅。イギリスから取り寄せたレンガを使っているそうです