8月10日、武蔵野市に視察に行きました。子育て支援に先駆的な武蔵野市。まず「0123はらっぱ」(八幡町1-3-24)を見学し、その後、市役所にて子ども政策課・子ども育成課からお話を伺いました。
「0123はらっぱ」の入口
「0123はらっぱ」
0~3 歳の子どもとその家族が、いつでも自由に来館し、楽しく遊び、子育てについて学び合う施設。“地域に子どもの群れを再生しよう”“親同士の生きた情報の交 換ができるようにしよう”という願いで創られた。広々として明るく、木のぬくもりのある美しい建築、子どもの遊びが誘発される、楽しく工夫に満ちた遊具や 間取り。
ホール中央・明るく開放的な空間
ここでなら、お弁当持って一日ゆったり子どもと過ごせる。遊びの材料が豊富だから、パパも安心して、子どもの遊びを見守ることができそう。まず事業の数々をご紹介。
・ひろば事業
子どもたちの自由な遊び、子ども同志の関わり合い、親同士の交流。
プール遊びやお話タイムやコンサートなどイベントも行われる。月に一度のリサイクルはそれぞれ使わなくなった洋服やおもちゃを持ち寄り、無料でもらい受けるシステムで、とても喜ばれている。
変身コーナー・今日は私はドレス
・つどい事業
年齢別ひろば:子どもの年齢に合わせた親子の講座。同じ悩みをもつ人同士の講座。いっしょに遊んだり、子育てについて学び合いながら、仲間作りをする。子育てに関する講演会・講習会も行う。
・相談事業
子育てに関する疑問や相談にスタッフが常時対応し、必要に応じて関連施設につなげたり、親同士が相談し合える関係を持てるように仲立ちする。
・情報提供事業
利用者同士の情報交換掲示板
*「Q&A 利用者×先輩ママ」の掲示板の設置
利用者から“こんなことで困っている”と相談が寄せられると、e-mailを利用して先輩ママからの“私はこうして乗り越えた”という回答メッセージが届き、それを全て掲示板に掲示。
情報コーナー・先輩ママからのアドバイス
・地域交流事業
地域の自主的な子育て支援事業を支援、協働して事業を行う。
支え合いネットワークは、後輩ママに先輩ママがアドバイスする「先輩ママ登録」や「ボランティア」や「託児アルバイトスタッフ」などママ同士の助け合いの仕組み。
この施設を見学するだけで、武蔵野市がいかに子どもを大切に思っているかがわかる。子どもとその親を温かく包み込むような空気を感じるのは、さりげなく、で も優しいスタッフ、建物そのものの魅力の他にワクワクするような手作りのおもちゃや材料、目的に応じた部屋の数々、ホッとできるようなスペース。
手作りおもちゃ
赤ちゃんの部屋はたたみで柔らかい照明
子どもを見守りながら、大人がコーヒーを飲むことができる、親支援のきめ細かさ。ここから地域貢献する親たちを輩出していることが子育ての継承に繋がり、市を支える人材育成になっていることを思い、「0123はらっぱ」の役割の大きさを実感する。