ご報告:第1回目 おいしい勉強会『発酵食品のすごい力』

子どもを守る・命を守るシリーズ

「発酵食品のすごい力」

発芽玄米のお弁当と甘酒付き講義

講師:林 珠江さん(自然食・発酵の店「米はな」

4月7日(土)11:30~14:30
主催:「子どもを守る、命を守るママの会」

 

大田・生活者ネットワークの事務所を使って第1回目の「おいしい勉強会」が行われました。参加者は22名。

健康は「食」から。特に体が作られていく子ども時代には何を食べたらよいか、しっかり見極める目を持ちたい。日本の伝統的な食べ物・発酵食品の底力を知ることで、食生活を振り返り、食の大切さを考えたい・・・。こんな願いをもつママたちがあつまりました。まず、おいしいお弁当をいただいて、それから講義を聞きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

講師、転身の理由

講師の林さんは、2011年の3月11日、東日本大震災・原発事故の時まではゲームソフトの会社で働かれていました。放射能から身を守るにはどうしたらよいか、対策を考えるうちに「醗酵」の研究を始め、「デトックス」(余計なものが体に入ってきても、それを出せばいい)という発酵食品のもつ効果にたどりつきました。発酵食品は生きた酵母菌の働きから酵素を生み出し、消化や代謝など、生命活動に重要な機能を活性化してくれます。放射能や添加物、体に入れたくないものはたくさんあるけれど、“食べても出す”という発想に切り替えることで不安やストレスを遠ざけることができたのです。2012年10月に糀谷に自然食・発酵の店「米はな」が開業。「糀谷」という地名は鎌倉時代の「麹屋」からきたそうで、新しい時代に日本古来の発酵文化をよみがえらせたいと頑張っていらっしゃいます。

 

添加物大国の日本

添加物の表示は義務付けられてはいますが、含有量が5%以下なら表示しなくてよいなど、日本では規制がゆるやかです。年間に日本人が摂取する食品添加物は一人平均6.5キロ、子どもでも4キロだそうです。主要国が許可する食品添加物は日本1200種に対して、米国800種、EU300種というのですから、日本は添加物大国といえるでしょう。サプリメント、栄養ドリンク、ペットボトル飲料・・・ありとあらゆるものが添加物。諸外国がガンの死亡率を下げているのに、日本だけ伸びているのには添加物の関連はないでしょうか。ガンが免疫異常であることからは、やはり毒を抜く(デトックス)に着目したいですね。

 

発酵の力・自然の恵み

生きているものは腐敗する。腐敗も発酵の一種。何千年の歴史の中で、自分たちにとって良いことをしてくれる微生物を見つけ出し、その菌たちが気持ちよく働ける場を創ってきたのが、発酵食品。

3つの群の菌
1.人間にとって有効・蘇生菌・・・醗酵・抗酸化
2.人間にとって困る・腐敗菌・・・腐敗・酸化
3.優勢な方を応援する・日和見菌8割⇒1,2のどちらかの味方につく

何を食べるかによって、日和見菌がどちらにつくかを左右する。
蘇生菌が優勢だと、腸をきれいにしれくれる⇒成人病をなくす

 

酵素

生命活動において使われるひじょうに重要な分子・物質のこと
1. 消化酵素=食べ物を消化する
2.代謝酵素=生物の働き、吸収、脳の活動、老廃物の除去
3.食物酵素=上記を補完する

 

なにはなくても“塩”

天日干しのものがよい。1リットルに9グラム(生体水の比率)の塩を入れた水は万能薬。認知症の予防。よい塩は高血圧の原因にはならず、むしろ砂糖が問題。


 

賢い消費者になることが大切!

できるだけ添加物の少ないものを探して買い物をする⇒企業側の意識も変わる。消費者の消費行動が社会を変える!

参加者はとても熱心に聴きいっていて、自分の子どもがコーラをのむこと、栄養ドリンクを飲むこと、甘いものをよく食べることなど、それぞれの心配をぶつけていました。塩水を飲むことや醗酵食品のデトックス効果、ビタミンB12が豊富な二枚貝を食べるとよい、などアドバイスをもらいました。7歳までに食べたものが次の7年の体になるという話もあり、小さいうちにできるだけ良質のものを食べさせたいと思いました。