「笑った、泣いた、怒った、みんながいたから楽しかった」東京都立矢口特別支援学校 卒業式

障がいの有無にかかわらず、暮らしやすい社会に

 

3月22日、東京都立矢口特別支援学校(知的障がい特別支援学校)の卒業式に出席しました。小学部6年生15名と中学部3年生28名の卒業式が同時に行われました。

卒業証書を受けとる一人一人の子どもたちは、世界に一人しかいない、かけがえのないかわいい子ども。家族や学校職員から大事に育てられていることが伺われます。きれいに正装をして臨んでいます。名前を呼ばれると返事ができなくても、手をあげたり、ひざをまげたり、かけだしたり、何かしら反応をします。いつも呼ばれる自分の名前は、どの子どもにもしっかりと沁みこんでいるのだと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

卒業式・校長先生

 

 

印象的な言葉

・「来年は東京オリンピック・パラリンピック、障がいの有無にかかわらず、暮らしやすい社会になることを望みます。しかし社会や人の気持ちは簡単には変わりません。まずご家庭がお子さんを一人の人としてその意志を尊重していきましょう」

・「みなさんはまだつぼみです。たくさんの可能性があります。あなたらしい花を咲かせましょう」

・中等部3年生の言葉「笑った、泣いた、怒った、みんながいたから楽しかった、先生ありがとう、お父さんお母さんありがとう、みんなありがとう」

・中等部3年生の歌ってくれた歌「365日の紙飛行機」(AKB48)より
「その距離を競うより、どう飛んだのか、どこを飛んだのか、それが一番大切なんだ、さあ、心のままに」

以前、矢口にあった高等部は平成29年に閉鎖されたので、高等部に通う子どもは高等部単独の都立田園調布養護学校まで通うことになります。電車とバスを乗り継いでいかなくてはならない子どももいるでしょう。

社会にまた一歩踏み出す春、温かいまなざしの中をどの子どもも安心して歩んでいけますように。
 
 

 

 

 

門の前で