岡山市で、環境総合研究所 の池田こみち さんと大田区議会議員の奈須りえ さんが上記のテーマで講演をしました。奈須さんは、主に制度面からみた問題、池田さんは、環境面からの問題を話されました。
政府が全国の自治体に瓦礫の受け入れ要請をしており、それに対して反対の市民、慎重な首長、また積極的な首長と意見がわかれているところです。岡山では、まだ首長の意志は出されていませんが、このことを今後どう考えればよいのか心配し、研究したいと思った、数人の県議会議員、市議会議員の発案・呼びかけで、この講座が持たれたのでした。
岡山には、放射能被爆を恐れて、福島からはもちろん、千葉や埼玉からも避難者が763人(3月30日現在、届け出のあった人のみ)もいらっしゃいます。
岡山の県民・市民のためにも避難者の方々のためにも、議員は、あらゆる角度から、「災害瓦礫の広域処理」についての研究をして、今後の受け入れについての是非等、意志決定、また政策検討をしなければなりません。また主権者である市民も、一人一人勉強し、訴えるべきところは訴えていかなくてはならないことでしょう。
なにしろ、これまでに経験したことのない原発事故をめぐる問題、私たちの生活に、命に関わります。政治家任せだけではだめ、という意味で、「市民自治講座」という命名にされたのでしょうね。
郡山から避難されてきている方の言葉が印象的でした。
「せっかく空気のきれいな岡山に来ているのだから、空気のきれいなところは、きれいなままにしてほしい。瓦礫ではなくて、人を受け入れてほしい。被災地の村ごと避難してきてもらうのはどうか。」
なるほど、そういう考えもありますね。
そもそも「放射性廃棄物は、拡散させない」というのが、法的にも原則のはず。瓦礫の広域処理以外のいろいろな自治体の意見、国民の意見を被災地復興に生かす手立てはないものでしょうか。
今回の講座の詳しい内容は、3月11日、明治大学で行われたシンポジウムの中身でも大体おわかりいただけると思います。
さて、岡山は、くだものがおいしく(特に今はいちごがおいしいです)、味わいのある古い町並み(西大寺の五福通り・ALWAYS三丁目の夕日 のロケ地にもなった)もあり、歴史や自然、探索したいところが満載のよいところです。中でも私がとても気に入ったのは、岡山の方言です。ほのぼのとした、おっとりとした優しさのある方言でした。