学校給食の放射線測定 実施に

学校給食のメグミルクの牛乳について
 
9月10日から学校給食に使われるメグミルク(海老名工場)の牛乳に福島県産のものも使用されるという情報があり、このことから状況把握と安全確認のために教育委員会に連絡を入れました。
まず、大田区と同じ、メグミルクの牛乳を使用していて、今回のことを契機に他社に変更したという東村山市の教育委員会学務課に話を伺いました。
 
東村山市の場合 学校給食に使用する牛乳を9月から25年度いっぱいは、メグミルクから東毛酪農に変更
 
市は、原発事故のあとすぐに、メグミルクに放射能の測定結果を開示するように要請してきましたが、メグミルクは開示をしませんでした。けれども市は、メグミルクが、福島県産の牛乳を使用していないことをもって、受け入れをしていました。
 
しかし、この9月から海老名工場で福島県産の牛乳を学校給食用に使用するとの連絡を受けたので、再度、放射能測定結果を要望しましたが、また非開示とのことなので、今回は、東毛酪農(群馬県太田市)に切り替えることにしたそうです。
 
東毛酪農は、5ベクレル/kg以下まで検出数値を公開していること、小平市、国立市も平成16年から利用しているとのこと、が切り替えの決め手になったということです。(小平市は、「ビン牛乳」であることが利用するきっかけ)
 

つまり、”東村山市は測定器を持っていないので、業者がきちんとしていなくては困る”ということが切り替えの大きな動機になっています。切り替えによって、”東京学乳協議会”から脱退することになり、それによって補助金が出なくなるので、財政的には厳しくなるけれども、それでも「安心」には替えられない、と考えたそうです。
 
 
大田区の対応・学校
 
一方、大田区の教育委員会にも話を聞きました。
 
メグミルクの海老名工場における、福島県産の牛乳使用の連絡は受けたけれども、同時に
①これからはメグミルクが測定結果を公表する
②トラックで運ばれてくる福島県産のものは、一台ずつ線量をはかり、基準を超えることがあれば入れない
③これまでも市場に出すものには、福島県産のものを混入させていたけれども、国の基準は超えていなかった
ということなので、”問題ない”と考えている、とのことでした。
 
保育園は
 
子ども家庭部に同じように問い合わせたところ、保育園8園がメグミルクを使用しているけれども、同社に問い合わせたところ、これまでどおり、神奈川・群馬・千葉・岩手産のものしか使用しないとのことでした。
 
以上の報告を受け、教育委員会にも子ども家庭部にも”これからぜひ、給食の測定をしてほしい”と伝えました。これは、原発事故以来の保護者たちの願いでもありました。10月からは、大田区生活消費者センターに食品用放射線検査機器が導入されるのですから、できないことはないはずです。
 
 
 
さて、それから・・・
 
大田区教育委員会には、9月11日時点、メグミルクより「福島県産のものは入れていない。他の産地のもので賄えている」という連絡が入ったそうです。
 
一方、大田区は給食の測定 することを決めた、との連絡も受けました。
 
正式には、第3回定例議会において補正予算の承認がされてから、ということになりますが、11月から、各学校が学期に一回は測定をするという計画を立てているということです。
 
どこの産地のものであっても、特に子どもが食するものには、最大限慎重になるべきです。大田区が、学校給食の測定に踏み切ったことは大いに評価できることだと思います。