賛成の立場から 『大田区子ども・子育て会議条例』についての討論
大田区議会 臨時会の報告 『大田区子ども・子育て会議条例』 について
の記事に関連して、賛成討論の原稿を以下にご紹介させていただきます。
大田・生活者ネットワークは、第61号議案 大田区子ども・子育て会議条例について賛成の立場から、討論をいたします。
大田区こども・子育て会議は、子どもをめぐる問題、少子化、育児機能の低下、虐待、また待機児童の問題など、さまざまな問題に対応するべき重要な会議だと考えられます。
地域の課題が何であるのかに、真摯に向き合っていき、課題解決に向けての有効な計画を作っていくために、地域ごとに「子ども・子育て会議」が設置されることには大きな意味があると受け止めています。
しかし、国が法律を作ったからといって、あるいは、会議体ができたからといって、課題が解決されるわけではなく、どのように機能させるかが問われるものです。
議案の上程の質疑で指摘しているように、すでに大田区地域保健福祉計画推進会議の子ども部会で子どもに関わる審議が行われています。今回この子ども・子育て会議ができたとしても大田区で、その目的を明確にしなければ、似たような、二つの会議ができてしまいます。
今回の法律は、内閣府・厚生労働省・文科省の3省合同提出ですが、せっかく国が、いわゆる、縦割りを排除するために3省合同提出にしても大田区がその運用をきちんとしなければ意味がなくなります。
実効性のある対応、対策に結びついていくように、会議自体が形骸化しないように要望すると同時に、当事者参加により、現状を反映させた計画が作られること、保育の質が担保されること、など子育て会議が有効に機能することを期待し、賛成の討論といたします。