大田区議会 “憲法を守り、平和を維持したい”という多数の陳情を全て不採択に!
第2回大田区議会定例会が終わりました。
今回、特徴的だったのは、「安保法案」についての陳情が10件も出たことでした。
たとえば、
「安全保障関連法案の撤回・廃案を求める意見書提出を求める陳情」
「大田区平和都市宣言を尊重し、意見書提出を求める陳情」
などなど、どれも、戦争ができるようにする法整備に危機感を抱いてのものでした。
子どもの将来、日本の将来を考えると至極もっともな意見だと思いましたが、残念ながら、全て不採択になりました。
安保法案については、議員提出議案も2本でましたが、これも不採択。「安全保障法制の慎重審議を求める意見書」でさえ、反対者多数で、不採択になったというのはどういうことなのでしょう。
6 月4日に行われた衆議院憲法審査会の参考人質疑では、憲法を専門とする有識者3人全員が安全保障関連法案について「憲法違反」との見解を示しました。憲法 の原則との整合性に対する疑問があり、しかも国民の理解が得られていない以上、少なくとも慎重な国会審議がなされるべきなのは当然なことなのに。
区議会の役割とは何か、を考えさせられます。区民の福祉の向上を目指すのが区議会の役割であれば、人権、生活権に直接関わる「安全保障」については、区民の不安を受け止めて、自治体からも意見を上げていくのは当然だと考えます。「安全保障」に関する今回の陳情や議員提出議案、全て不採択に関しては、大変残念に感じます。さあ、日本中の自治体はどうだったことでしょう。
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