「下町ロケット」 大田の町工場から世界へ
先日、矢口にある、ドラマ「下町ロケット」のロケ地になった(株)桂川精螺製作所を見学させていただきました。(地域産業委員会)
ドラマと同じように若い社長さん。案内してくださった執行役員の大嶌さんも30代(たぶん)。創業77年、年季の入った建物ですが、整理整頓された清潔感のある社内。ドラマでもシンボルだったロケットのような鉄塔、てっぺんについている星は、創業者が “挑戦” の意味を込めた「桂川の星」だそうです。
工場全景
廊下
90 年台までは家電が多く、現在は、85%が自動車部品で、得意分野は精密特殊部品。ブレーキ・エンジン回りの高い技術水準を担えている自負があるそうです。 良質な製品作りの要は、金型だそうですが、その金型も工具も自社で設計・製造。100分の1mmの精度を誇る手作業だそうです。海外から視察者が訪れるほ どの優れた技術を持つ桂川精螺製作所は、今後は宇宙開発の方にも進出していきたいとのことでした。あのドラマのように、夢を持ってチャレンジしていく会社 の意気込みを感じました。
説明を受けているところ
螺子(ネジ)が作られているところ
従業員数190名というので、3~5人で働いている工場がほとんどの大田区の中では、大きな会社ですが、人の手で金型を作っているというのは、やはり大田区らしく、あのドラマが描いていた体を張った「開発」の歴史を感じさせる会社でした。
工場の中
2016年は、地道に誠実に仕事をしている全ての町工場にとって、少しでもよい兆しがありますように。
玄関を入ってすぐの階段にて