体感によって、体が覚えること 名古屋市港防災センター
浜松市、春日井市の視察後、自主的に名古屋市港防災センター(名港線「港区役所駅」で降りて徒歩3分)を訪ねました。
名古屋市港防災センター入口
地震や津波、煙などの災害疑似体験ができる部屋、伊勢湾台風の写真展が開催されている部屋などがありました、疑似体験室では、横揺れの激しい震度7を経験しましたが、テーブルの脚につかまるのもやっとのこと。“ひどい揺れの中では何もできない”ということを実感できました。だからこそ、日ごろの備えと意識付けが大事だということでしょう。たとえば地震がおこったらまず何をするか。
まず落下物などの危険のないところで、頭を守るためにテーブルの下などに入る。
揺れが収まったら、【1】ガスを消す、【2】扉やガラス窓を少しあける
→何もしらなかったら、ただパニックになるだけかも、
体感することで、いざとなったら、体が無意識に動く、ということがあるそうです。実際、たまたま熊本から来た人がここでの体験の後、実際、熊本地震を体験した時、冷静に行動できたそうです。
大きな赤い本物のヘリコプターが、来館者を出迎えてくれますが、これは阪神淡路大震災のとき、実際に飛んでいたヘリコプターです。伊勢湾台風を体感できる部屋は昭和のたたずまいの部屋にしつらえられてあって、当時の街並み、家、暮らしぶりも伺われます。
ヘリコプター
伊勢湾台風を体感する3Dシアターの前、昭和の街並み
体感はだれにとっても、強烈な印象となります。特に子どもにとっては、家族と一緒に地震や津波を体感できる防災センターは、貴重な学習の場になることでしょう。大田区にもぜひあってほしいと思いました。
災害は忘れた頃にやってきます。繰り返し学習する必要があると考えます。