成人式に思う、全ての子どもに等しくチャンスを。 イチゴイニシアチブの活動から

大田区総合体育館での華やかな成人式。今年の大田区の成人は6,253人とのこと。式典会場の外には、お茶屋さんのセットなど、趣向が凝らされています。この成人式に出席した若者たちは特別なきらめく晴れ着に身を包んでいることと久しぶりの友だちと会うことで気持ちの高揚する一日だったことでしょう。

 

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さて、このような成人式を当たり前に迎えられる人ばかりではありません。たとえば児童養護施設の子どもたち。18歳で施設を退所して、一人で生活をしていくことは、並大抵のことではありません。晴れ着を用意することはできるのでしょうか。なにより周りに祝福してくれる人はいるのでしょうか。

こんな活動を始めた友人がいます。成人を迎える子どもたちには、その日は施設に里帰りをしてもらい、施設で振袖を着せて髪もきれいに結ってあげ、施設の職員たちの祝福の中、式場に送り出すのです。成人した喜びを分かち合う場をどんな子どもにももってほしい、とのこと。美しい振袖姿は、フォトフレームにして後日、彼らにプレゼント。

施設の職員は、2年ぶりの子どもの生活ぶりを確認できるよい機会となり、私の友人は、着付け、メイク、映像など、プロの仕事を見せることで、”夢をもってほしい“、”自分の美しい姿に気が付いて、自分を好きになってほしい“、と願っています。同行するカメラマンの腕はすごくて、うっとりする美しい写真に仕上げてくれるのです。

友人の思いに賛同したプロ集団。そしてやはり賛同して、振袖や袴を寄付してくれる人。友人の揺るぎない情熱の力は、不思議といつも必要を満たしてしまうようで、毎年うきうきして施設をめぐっています。

そして、今年も美しい振袖姿を大田総合体育館に送り込みました。

 

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※写真はイメージです

 

どの子どもにも等しくチャンスがあり、自分の生まれてきたことを肯定できる社会にしなければなりませんね。

 

「イチゴイニシアチブ」

そういえば、始まりはお誕生日のお祝いでした。「生まれたことを絶対喜んでほしいの」
友人の言葉が忘れられません。それから七五三。それに成人式が加わったのです。

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