“子育て”の勉強、必要では? ~いまどきの子育て事情から“子育て支援”のあり方を考える~
友人がファミリーサポートの提供会員をやっているので、最近の子育て事情の傾向を聞かせてもらうことがあります。子育て経験豊富な彼女は小さな子どもの成長の節目に出会うことを何よりもの喜びに感じていますが、その喜びを味わおうとしない親がいることには驚くといっていました。
子どもの成長過程にしっかり向き合おうとしない親
たとえば、トイレットトレーニング。おむつをはずせるように、おしっこをしたくなったら、自分でトイレに行くことができるようにするには、どうすればよいか?かわいいパンツを見せて目標にするなど・・・いろいろ工夫をして、幼稚園が始まる前までには、ということを一つのきっかけにして、がんばるママが多いのではないでしょうか。
しかし、ある母親は、ファミリーサポートの提供会員である彼女にトイレットトレーニングを頼むそうです。めんどうなことや汚れることはしたくないから?・・・
子育てのことを誰にも相談できない
よくよく母親の話を聞くと、彼女は自分の母親は早く亡くし、子育てのことを教えてくれる人や相談する人がいないとのこと。だから、ファミリーサポートの提供会員にお任せしてしまった方が、安心だと考えているようなのです。
しかし、親が子どもの成長過程をみない、向き合わない、子どもの成長を見て喜ぼうとしない、ということは、子どもとの愛着関係やその後の子どもとの信頼関係に、何かしら影響があるのではないか、と不安がよぎります。
案の定、その子どもは母親にもっと甘えたくて、不安定ですぐに泣き、受け身で、自分からは、活発に遊べないのだそうです。
“子育て”の勉強、必要では?
考えてみたら、子育ての仕方をきちんと習ったという人は少ないのではないでしょうか。
子どもにとって、大事な環境とは?親が子どもの成長過程をいっしょにたどり、必要な時に必要な関わり方ができるようにすることではないでしょうか。では、その必要な関わりとは?子どもと一緒に過ごす中で子どもが教えてくれることも多いでしょうが、先人の知恵、先輩の知恵からも大いに学びたいものです。
人格の形成期、その子どもが人生を切り開いていける力を備えていけるように、私たちは最大限、よい環境を作っていきたいものです。
誰にも相談できない親に、“子育ては大変なことばかりではない、たくさんの喜びもある、一緒に子どもの成長を見て応援していきましょう”と伝えていける環境を作っていきたい、と思います。
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