昔と違う!? イマドキの子育て、孫育て事情 ~地域で支える産後の肥立ち エセナフォーラム2017

エセナフォーラム2017のご報告です。

 

昔と違う!? イマドキの子育て、孫育て事情
~地域で支える産後の肥立ち~

講師: 南部洋子さん(株式会社とらうべ)
「おおた まちと子育て はぐ組」企画講座

 
 
南部さんは、助産師として赤ちゃんを約300人取り上げた経験と、電話相談をたくさん受けた経験を通して、今と昔の子育て事情の大きな違い、そのことが原因の世代間ギャップを課題に感じているということでした。この講座には、小さな孫との接し方を学びに、あるいはこれから孫が生まれるという方が多く集まっていました。家族や地域での子育て応援体制を作るには、時代の大きな変遷を知り、お互いの悩みを理解し合うことが大切だと実感しました。少しご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

大田区男女平等推進センター「エセナおおた」入口

 


日本の人口問題

人口ピラミッド・高齢者人口がどんどん増え、生産人口が減っている。
晩婚化・初婚 男性31.1才 女性29.4才(2015年)
第1子出産 30.6才(2014年)
→高齢出産のリスク・35才を過ぎると難産多くなる。筋肉の衰え。

合計特殊出生率 1.14人(2015年) 人口を保つには最低2.08人は必要。

 

女性の体のホルモン事情とイマドキの子育て

・エストロゲン・プロゲステロンは分娩を境にぐっと減少する
 →感情のコントロールができなくなる
・効率を求める社会で生きてきた女性
 →出産や育児は非効率
 陣痛の時間はゆっくり、しかも辛い。育児にはon、offがない。
・苦労をしてきていない、自分中心(大人になりきれていない)
 →カラオケやパチンコに行きたい、泣き声がうるさい。育児が生活の中心にはならない。
・人に助けを求めない(術をしらない)
 →インターネットを利用し自分一人で調べようとする。マンション(孤立)からの電話多い。

 

妊娠・産後の今昔

授乳:昔は断乳。今は卒乳(赤ちゃんがいらないというまで)
抱き癖:昔は抱き癖がつくから制限。今はとことん抱っこして
日光浴:昔はした。今はオゾン層が破壊されているので、外気浴はしても日光浴はしない。離乳食:昔は5カ月から。 今は腸の機能上、6カ月から、白湯や果汁は初期には与えない。母乳でよい。

離乳食は何グラムあげればいいですか?と聞いてくる母親。
→みんな子どもは違う、食欲も嗜好も。育児に正解はない。

 

産後ケアの必要性

・毎日、相談に乗ることで、不安がなくなり、育児に自信が持てるようになる。
 正解を求める母親たち。ホルモンバランスの崩れ。うまくいかないとストレス
 →産後クライシス 離婚は出産後2年間に多い

・妊娠期間中の父親教育の必要性:生活力、自立
 育児は母親だけではできないから。
・タッチケア 手をかけて、話しかけて赤ちゃんは人になっていく
 →話しかけない母親がとても多い
・安心して子どもを預けられるおじいちゃん、おばあちゃんになろう!
 添い寝、だっこ、子どもによかれと思うことで育児に協力

 

地域で子育てを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講師の南部洋子さんと