絵手紙の効用・心の通うコミュニケーション
メールのやりとりが多くなったせいか、「暑中見舞い」を出すことがほとんどなくなりました。
これではいけないな、と思っていた矢先、区内在住の堀口さんが「絵てがみ」が作れる素敵な本を創っていることを知りました。
本の表紙
ページをめくるとダイナミックな大きな絵。そのままハガキになる作りでお手本を見ながら、隣にある輪郭の中に色塗りをすればよいだけなのです。色鉛筆でも水彩絵の具でもなんでもいいそうです。
本を開くと
色をぬってみると
こんなに簡単なのに名前のハンコを押すとすっかり自分の作品のように思えてしまいます。
暑さなんかに負けないぞ
母へのおみやげにもしてみました。83歳の母は、会うたびに愚痴ばかり。もう自分は何もできない。足が痛くて外を歩けないし、目も見えないから新聞も読めない。手順がわからなくなったから料理もしたくないと。
しかし、この「はがきのぬり絵」の本を見せて「日頃、ご無沙汰している親戚に出してみようか」と誘うと、絵がダイナミックなので、塗るのが簡単そうだと思ったらしく挑戦してくれました。
はじめはこう
色をぬりました
なかなかの出来栄えにけっこう満足な様子。本当に久しぶりに親戚に便りを出したのです。するとやがてお返事の電話がかかってきました。久しぶりに姉妹で話す電話。いたわり合う関係があるっていいですね。年をとっても大事なことはコミュニケーション。人との会話は心の栄養です。
楽しく簡単に思いを伝えることのできる「絵てがみ」はコミュニケーションのすぐれたツールだと思いました。
83歳の母が描いた絵
堀口さんは高齢者施設に通ってボランティアで「絵てがみ教室」を開催していましたが、できるだけたくさんの人に手紙のやりとりで心を元気にしてほしいと願って本を作ることを思いつかれたそうです。若い人にもぜひ手紙のやりとりの楽しさをあじわってほしいと。
堀口さん
この「はがきのぬり絵」の本、書店にもあると思いますが、大田・生活者ネットワークの事務所でもご購入いただけます。ご希望の方は、事務所が開いているかどうかご確認してからおいでください。
TEL 03-6424-7561
大田・生活者ネットワーク事務所
大田区蒲田4-42-3 イースタンコーポ蒲田302